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高木こずえ:SUZU
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 8月 02日

《kawagoshi01》2010年 | type C print | 画像提供:TARO NASU | Copyright© Cozue Takagi

高木こずえは1985年長野県生まれ。現在、長野にて制作活動。ストレートフォトグラフィからデジタルコラージュまでシリーズ発表毎に作風を変え、全く異なる視覚世界を切り拓いてきました。次々に変化を遂げる潜在的エネルギーと多様な表現力が評価され、2010年には第35回木村伊兵衛写真賞を受賞しています。

今回の個展では、新作シリーズ「SUZU」を発表いたします。2010年以降東京から長野に活動の拠点を移した高木は、生後から6歳までを過ごした下諏訪の地に100日間限定で滞在し、取材・撮影を行いました。自身の生家や日々ながめていたであろう景色、そして諏訪大社の伝統神事である御柱祭などを撮影するなかで、高木は自らの感覚を形作った場所として諏訪を確認していったのです。その後およそ一年をかけて、本シリーズは完成されました。

シリーズ名の「SUZU」は「鈴」に由来しています。鈴は古来より、神に自分の居場所を告げるための道具としても使われてきました。下諏訪での撮影は、過去の自分から届く鈴の音にそっと耳を澄ませるような日々であったと高木は語ります。

今回は木村伊兵衛賞受賞以降に制作された新作で構成される、TARO NASUでの2回目の個展です。前作から2年を経て発表される新作群は、高木こずえの作品世界のあらたな一面を呈示するものとなるでしょう。また展覧会開催とあわせ、新刊作品集『SUZU』を信濃毎日新聞社より出版予定です。

全文提供: TARO NASU


会期: 2011年9月3日(土)-2011年10月1日(土)
会場: TARO NASU
オープニングレセプション: 2011年9月3日(土)18:00 - 20:00

最終更新 2011年 9月 03日
 

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