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新世代への視点2011 - Janus -:小川浩子展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 26日

《Janus - outlet / inlet》2011年 | 岩塩、糸、針、ガラス、鉄、他 | h183 x w55 x d55 cm | 画像提供:Gallery Q | Copyright© Hiroko Ogawa

小川は岩塩と黒鉛の素材を用いて、ギャラリー内に精神的な磁場を出現させるインスタレーションを展開。Janus/ヤヌスと題された本展は、物事の相反する二面性とその繫がりをテーマにしている。作品の支持体となる岩塩は百合の雄しべを、黒鉛(グラファイト)は百合の雌しべをメタファーとして無数に模刻したものをそれぞれ画廊内に積み上げて展示する。

また、それぞれの模刻で出た削粉を使用した平面作品も同時に展観する空間は、見る者に様々なイメージを想起させるだろう。
※ヤヌス(ローマ神話の物事の始めと終りをつかさどる双面神)

物事はすべて相反する両面性を包含し
乖離を生み出す事もある

けれど 梢のように延びる流れの両端は繋がっていて
無数の弧を描いてはまた同じ流れをたどっている

わたしたちはその境界を漂いうつろう不確かな存在だ

水の惑星に落ちた以上 どんなに遠くへ流れついても
いずれまた元の場所へ戻っていく

たとえ歪んだ弧を描くとしても

小川浩子
1973 埼玉県生まれ
1996 日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻 卒業

個展
2000 青樺画廊、東京
2005 「wedge」ギャラリーQ、東京
2006 「降りつもる水」ギャラリーQ、東京
2008 「undercurrent」ギャラリーQ、東京
2009 「水景」ギャラリーQ、東京
2011 「新世代への視点 2011」ギャラリーQ、東京

グループ展
1995 「第59回新制作展」東京都美術館、東京
1997 「第61回新制作展」東京都美術館、東京、「金沢現代彫刻展」金沢市犀川緑地、石川
2005 「ラスパート2005」ギャラリーQ、東京
2006 「画廊からの発言 '06 小品展」ギャラリーなつかb.p、東京
2007 神戸ビエンナーレ、兵庫
「The Party」ギャラリーQ、東京
「画廊からの発言 '08 小品展」ギャラリーなつかb.p、東京
2009 「The Heartwarming展」ギャラリーQ、東京

受賞
1995 日本大学生産工学部賞
2005 リボンシティレジデンスアートコンペティション 最優秀賞

パブリックコレクション
日本大学生産工学部、千葉
リボンシティレジデンス、埼玉
東京ミッドタウン、東京

全文提供: Gallery Q


会期: 2011年7月25日(火)-2011年8月6日(土)
会場: Gallery Q

最終更新 2011年 7月 25日
 

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