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Virtual・itis [vur-choo-uhlit-es]
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 14日

画像提供:SATOSHI KOYAMA GALLERY

過去数十年にわたり、次第に希薄になりつつある人と人のコミュニケーション。その主な原因は、日常生活での科学技術への依存である。この現象は「ヒトと科学技術の複合体」の病態を生む。本展では、この疾患の症例として10作品を展示する。

本展「Virtual・itis」は、書家川尾朋子(自家製墨による表現)とミクストメディアアーティストJudith Umana Ayala(ラッカー転写プリント)とのコラボレーションプロジェクトで、2010年ドイツ(ベルリン)での発表後、東京での再展示となります。国も文化も異なる二人の共同作品を、今この東京で展示する事は、意義深いものがあります。また、書家川尾朋子の、伝統的でありながらも、自在かつ精神的な墨の表現の世界 を楽しんで頂ければ幸いです。

川尾朋子(カワオ トモコ)
書家。6歳より書を学び、公募展/国際展で多数受賞。展覧会出展のほか、ライブパフォーマンス、ロゴ文字、様々なジャンルとのコラボレーション、 ワークショップなど、海外でも活動の場を拡大し、書の可能性を探求し続ける。近年は、自身で煤から作った独自の墨による作品を発表。 点と点との間にある見えない部分に着眼した「呼応」シリーズを展開。2004年より祥洲に師事。京都在住。

Judith Umana Ayala(ジュディス ウマナ アヤラ)
エルサルバドル出身、母国の内戦の中で12年間育つ。常に芸術と社会評論に関心を寄せてきた。18歳でイラストレーションを大学で学ぶため渡米。 マルチメディアに興味を持ち、版画、写真、絵画の技術を身につける。Ringling School of Art and Design を卒業しBFA in Illustration and experimental Photographyを取得。2007-2011年に来日、ミクストメディアの修士(京都造形芸術大学)を取得。多くの現代的および伝統的技術を 体験し、紙と布地の双方において融合を図る。これは他分野の芸術家とのコラボレーションの機会となった。メディアに関して、あらゆる組み合わせ の試みをし続けるべきだと考えている。

全文提供: SATOSHI KOYAMA GALLERY


会期: 2011年7月16日(土)-2011年8月12日(金)
会場: SATOSHI KOYAMA GALLERY
オープニング・レセプション: 2011年7月16日(土)17:00 - 19:00 *18:00~ 作家によるライブパフォーマンス

最終更新 2011年 7月 16日
 

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