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アートピクニック-美術をたのしむ
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 13日

植野康幸《緑の壁 見つめる女》2007年 | アトリエ コーナス蔵

身体的・知的・精神的に障がいがある作家が表現する作品を紹介する本展では、「色・かたち・線」をテーマに関西に在住する14作家約110点の作品を展示いたします。

「色」で紹介する大槻修平の作品は、パターンとして切り取った色紙を貼りつけてからクレヨンで余白や色紙に色を重ねた後、ピンのようなもので色を微妙な力加減でそぎ落とします。そこには緊張感のある奥行きが生まれ、色のさざ波として見る者に心地よく寄り添ってきます。

「かたち」で紹介する山村晃弘の作品は、カラフルな小さなモノたちが、ひとつぶずつつながっていき楽しい世界を作り出します。

「線」で紹介する澤井玲衣子の作品は、リズミカルな線や色から様々なかたちを紡ぎだし、想像することの楽しさを教えてくれます。

彼らの多様な表現は見る者の心の目をほぐし、のびやかに描かれた作品たちは豊かな物語を想像させてくれます。純粋に、描きたい・作りたいという感情から生まれる作品たちは、美術の広さや奥深さを教え、私たちがもつ「美術」のイメージを大胆に変えてくれるでしょう。

美術を鑑賞し純粋に感じる貴重な体験は、日常にあふれている楽しいモノ・美しいモノを見つけるきっかけになると考えます。本展は、彼らの作品から「美術を楽しむヒント」をあらためて見つけようとするものです。

出展作家
14作家(テーマ別50音順)
・テーマ:色: 井上阿希子、植野康幸、大川 誠、大槻修平、新見直子、古谷秀男
・テーマ:かたち: 稲留武史、鎌江一美、冨士川義晃、山村晃弘
・テーマ:線: 伊藤樹里、澤井玲衣子、白井 望、西岡弘治

全文提供: 芦屋市立美術博物館


会期: 2011年8月6日(土)-2011年10月2日(日)
会場: 芦屋市立美術博物館

最終更新 2011年 8月 06日
 

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