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マーク・ライデン 展:ザ・スノーヤク・ショー
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 1月 26日

"Snow Yak" © 2008 Mark Ryden / Courtesy of Tomio Koyama Gallery copy right(c) 2008 Mark Ryden / Courtesy of Tomio Koyama Gallery

"Snow Yak" © 2008 Mark Ryden / Courtesy of Tomio Koyama Gallery copy right(c) 2008 Mark Ryden / Courtesy of Tomio Koyama Gallery

娯楽産業の本場、南カリフォルニアでクリエイティブな環境の下に育ったライデンは、幼い頃からアーティストを志し、パサデナのアート・センター・カレッジ・オブ・デザインにて美術学士を取得。コマーシャル・アーティストとしてエンターテイメント業界で人気を博すとともに、ファイン・アートの世界でも確かな足跡を残してきました。 ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲルに影響を受けたというライデンのペインティングは、一見愛らしくみえますが、そこでは真実や純血の象徴が粗悪なサインや暗黒のミステリーと並列されます。輝く画平面と挑発的な内容は不思議な和音を奏で、ペインティングの内なる世界、リアリティを超えた世界の扉へと、見る者を誘います。

「マーク・ライデンのアートは、『死』と『生』を共存させるスティーブン・ホーキング博士的な二重の奇策を見事に成功させている。フレームを含むそのすべての作品は、子供の頃、扁桃腺摘出手術の時に麻酔の作用でぼんやりと見た夢に出てきた解剖図的なものと共通するところがある。スマフート(物体の輪郭をやわらかくぼかす技法)を施されて冷え冷えと存在する別の金魚鉢から無邪気な瞳が見つめる。」(レオナルド・ディカプリオのテキストより引用、マーク・ライデン作品集『不思議サーカス』ピエ・ブックス、2006年刊)

【この展覧会について】
「ザ・スノーヤク・ショウ」と題された今回の個展では、ペインティング8点を展示します。「The Tree Show」(Michael Kohn Gallery, 2007) 「The Meat Show」(Mendenhall Gallery,1998)のように、1つのモチーフと少女の交歓を取り上げることも多いライデンですが、ここでは雪のように白い架空の動物「スノーヤク」を中心とする様々なストーリーが紡がれます。少女の身体の上に佇むヤク、半獣(ヤク)の美少女、ヤクの肖像などが並びます。 【作家プロフィール】
マーク・ライデン(1963年 米国メドフォード生)は、アンティークの絵やおもちゃ、剥製、骸骨、コンピューター・グラフィックスといったものに囲まれた摩訶不思議なアトリエで制作をしています。フライ美術館とパサデナ・カリフォルニア芸術美術館での大規模な回顧展(「Wondertoonel」2004−2005)を始め、ロサンジェルス、ニューヨーク、メルボルン、パリなど各地の美術館・ギャラリーで展示を行ってきました。レオナルド・ディカプリオやブリジット・フォンダなどの多くの著名人を始め、世界各国にコレクターをもち、日本でも作品集『不思議サーカス』(ピエ・ブックス、2006)が出版されるなど、近年特に注目を集めています。 ※全文提供: 小山登美夫ギャラリー

 

娯楽産業の本場、南カリフォルニアでクリエイティブな環境の下に育ったライデンは、幼い頃からアーティストを志し、パサデナのアート・センター・カレッジ・オブ・デザインにて美術学士を取得。コマーシャル・アーティストとしてエンターテイメント業界で人気を博すとともに、ファイン・アートの世界でも確かな足跡を残してきました。 ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲルに影響を受けたというライデンのペインティングは、一見愛らしくみえますが、そこでは真実や純血の象徴が粗悪なサインや暗黒のミステリーと並列されます。輝く画平面と挑発的な内容は不思議な和音を奏で、ペインティングの内なる世界、リアリティを超えた世界の扉へと、見る者を誘います。

「マーク・ライデンのアートは、『死』と『生』を共存させるスティーブン・ホーキング博士的な二重の奇策を見事に成功させている。フレームを含むそのすべての作品は、子供の頃、扁桃腺摘出手術の時に麻酔の作用でぼんやりと見た夢に出てきた解剖図的なものと共通するところがある。スマフート(物体の輪郭をやわらかくぼかす技法)を施されて冷え冷えと存在する別の金魚鉢から無邪気な瞳が見つめる。」(レオナルド・ディカプリオのテキストより引用、マーク・ライデン作品集『不思議サーカス』ピエ・ブックス、2006年刊)

【この展覧会について】
「ザ・スノーヤク・ショウ」と題された今回の個展では、ペインティング8点を展示します。「The Tree Show」(Michael Kohn Gallery, 2007) 「The Meat Show」(Mendenhall Gallery,1998)のように、1つのモチーフと少女の交歓を取り上げることも多いライデンですが、ここでは雪のように白い架空の動物「スノーヤク」を中心とする様々なストーリーが紡がれます。少女の身体の上に佇むヤク、半獣(ヤク)の美少女、ヤクの肖像などが並びます。 【作家プロフィール】
マーク・ライデン(1963年 米国メドフォード生)は、アンティークの絵やおもちゃ、剥製、骸骨、コンピューター・グラフィックスといったものに囲まれた摩訶不思議なアトリエで制作をしています。フライ美術館とパサデナ・カリフォルニア芸術美術館での大規模な回顧展(「Wondertoonel」2004−2005)を始め、ロサンジェルス、ニューヨーク、メルボルン、パリなど各地の美術館・ギャラリーで展示を行ってきました。レオナルド・ディカプリオやブリジット・フォンダなどの多くの著名人を始め、世界各国にコレクターをもち、日本でも作品集『不思議サーカス』(ピエ・ブックス、2006)が出版されるなど、近年特に注目を集めています。 ※全文提供: 小山登美夫ギャラリー

 

最終更新 2009年 2月 07日
 

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