栗田咲子:養いもの浄土 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 7月 01日 |
栗田咲子は学生時代より人物や動植物をモチーフに、コラージュの手法を生かした空間構成の作品を多く描き続けてきました。学生時代には自画像を、卒業後バンド活動をしていた頃にはメンバーなど主に題材としてきましたが、近年は動物や植物を取り上げることが多くなっています。 作品に登場する動物園や近所の犬など、人に養われている動物達はのんびりと平和にくつろいでいますが、ほんの少し悲しい瞳をしています。彼らはこちらを向いていても視線は交わらず、やんわりとそこにいます。それはどこからも視線をあわせられアルカイックスマイルで癒す仏像のようでもあります。栗田の作品を見ると時間が静止するような感覚を味わうのは、そんな動物達の透明なまなざしに、ふと我に返るからなのかもしれません。 『養いもの浄土』PART2 全文提供: FUKUGAN GALLERY 会期: 2011年7月2日(土)-2011年7月23日(土) |
最終更新 2011年 7月 02日 |