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Hierher dorthin-ここから、あちらから-
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 25日

山崎龍一 作品 | 画像提供:団・DANS | Copyright© Ryuichi Yamazaki

「こちらへ、あちらへ」とは?それは二つの文化の交流を意味します。日独修好通商条約が締結した1861年から東北大震災後の発展まで日本とドイツ、両国の文化の関わりをテーマに29人の若手日本人アーティストがその繋がりを探検し、その成果を彫刻、インスタレーション、ビデオ・アニメーションなどで発表します。

当初、日独友好150周年記念イベントの一つとして企画しておりました「Hierher Dorthin展ーここから、あちらからー」は、予定していた6月の展覧会開催を2ヶ月遅れて開催することになりました。

団・DANSは、この未曾有の大災害そして、未だ原発も解決しない中、日独友好150年の記念イベントとして大災害以前同様の展覧会を催す事に疑問を感じました。この考えにドイツ側も大変理解を示してくださり、この「Hierher Dorthin展」ーここから、あちらから、そして被災地からー とも考えられる、地域を結ぶことをテーマにした展示をしたいと思っております。

今回は作家達の比較的大きな作品を展示する予定です。当初、ドイツ大使館のイベントと言う事でサイレント・オークションは行わない予定でしたが、今回の災害を受けて、ドイツ側に理解して頂き、今回もオークションを行うことになりました。そして作家達も協力し、売上の半分を被災地に寄付することになりました。 他にもチャリティー・イベントを催し、被災地の人達のお役に立てたらと思っています。

アートにはその時代、その世相を映す力があります。 団・DANSの展示にも作家達が感じた今回の大災害へのメッセージが込められると思います。そこから多くの人が何かを得て下さる事が出来るような、そんな展示になればと思っています。ぜひ、皆さまのご来場を団・DANS一同、楽しみにしております。

「団・DANS」(http://dandans.jp)は大学卒業後からアーティストとして社会に出て活躍するまでの人たちの集まりです。2005年に銀座のテイラーを借りたのが始まりで、表参道のギャラリー、銀座CHANELのホール、六本木の住宅展示場と毎年現代アートの展覧会を催してきました。若手作家に発表の場を作り、多くの人たちに現代アートの楽しみを知ってもらおうという試みです。

参加作家
赤摩千穂/阿部岳史/五十嵐純/石元靖大 /岩岡純子/海野良太/江口暢彌/大垣美穂子 /大野修平/北川純/木下千春/黒沼真由美/小林雅子/佐々木悠介/佐藤雅晴/嶋田喜昭 /瀬戸口朗子/中澤小智子/滑川由夏/野口一将 /野口満一月/久村卓 /藤井志帆/前田 真治/武藤亜希子/矢部裕輔/山崎龍一/山田啓貴/RGB-laboratory 出品者参考作品

展示作品はサイレントオークションによって販売され、売上の半分を東日本大震災の被災地に寄付します。

※全文提供: 団・DANS


会期: 2011年8月2日(火)- 2011年8月9日(火)9:00 - 20:00
会場: Tokyo - Goethe-Institut ドイツ文化センター(東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内)


最終更新 2011年 8月 02日
 

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