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伊藤存:潮の動きとこだわりのない置き物
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 22日

画像提供:タカ・イシイギャラリー | Copyright© Zon Ito, 2011

今度の展覧会では、1999年に一度制作した「しりとりおきもの」の続きと、最近始めている鉛筆のドローイングを同時に展示します。

しりとりは最後に「ん」の付く言葉以外を、ずがいこつ>つくし>しこく、という様にしりとっていきます。「しりとりおきもの」とはこうやって、並ぶことになった様々な物(事)を言葉の状態から、おきもの化し、質量のある状態にする作業です。また、おきもの化することで様々な物(事)に平等に空間を共有させる事が出来ます。

鉛筆のドローイングでは、潮の満ち引きの様子を、絵らしく、いらないと思ったものは省きつつ、わりと任意な手の動きで描いてみます。これは、周期的な潮汐に個人の(鉛筆の)時間を落とす作業でもあります。

性格の異なるこの2つが同時にあると場はたいへんへいたんになるし。

本展では、伊藤の造語である「しりとりおきもの」という名の粘土で作られた置き物が並び、壁にはモノクロームの鉛筆画が展示されます。ここ数年の展覧会では、布に刺繍を施した作品をはじめ、アニメーションや小さな立体作品を比較的多く発表しましたが、今回は「置き物と鉛筆画」という新しい試みに取り組んでいます。

さらに、今年はMOCA Taipei(台北)でのグループ展、水戸芸術館 現代美術ギャラリー(水戸)での「カフェ・イン・水戸 2011」展、国立国際美術館(大阪)で開催される「世界制作の方法」展に参加いたします。

全文提供: タカ・イシイギャラリー


会期: 2011年7月9日(土)-2011年8月6日(土)
会場: タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)
オープニング・レセプション: 2011年7月9日(土)18:00 - 20:00

最終更新 2011年 7月 09日
 

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