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街-それはたしかにそこにあった
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 16日

由井和正 作品 | 画像提供:アップフィールドギャラリー | Copyright© Kazumasa Yui

グループ写真展。

■石井悦夫
1959年  東京生れ
2005年 ~ 田中昭史、尾仲浩二、白岡順 各氏らのワークショップに参加
2007年  「Closed Harmony 」 展 ギャラリー街道

「山に行く」 
「 ここいらは “ やと ” でしょ。
水が豊富で昔は豆腐屋が何軒もあってね」
移り住んで間もない頃、通い始めた床屋で聞いた話に興味が湧いた。
近くを通る古い街道沿いには高い崖が迫り、その向こうがどんな場所なのか見えない。
まずは歩き出し、坂を上り谷に下り、また、坂を上る。
奥へ遠くへ進むうち、いったいどの辺りにいるのかわからなくなった。
渉る風は心地良く、アスファルトの隙間からは湿り気が上がってくる。
ふと、何か、その場所の記憶に触れたような気がした。

■金井良信
1963年 大阪生れ  無宿渡世人
2003年 中村教室にて写真の基礎を学ぶ
2004年 私塾成田光房入塾、成田秀彦氏に師事
2005年~TPOフォトスクール、白岡順氏 ワークショップ、飯田鉄氏 ワークショップ  受講

「私の新日本紀行」
かつて、ヘンゼルとグレーテルが深い森で彷徨い、迷わないために目印としてパンくずを落した。
ただの通過者にすぎない私も、その目印としての行為の一つを、写真としている。

■小島三重子
1945年  岐阜県生れ 千葉県在住
2005年 TPOフォトスクール 12期・13期受講
2006年 シルクロード撮影旅行(第1回)
2007年 グループ展「 シルクロードへ 」銀座スペース5、シルクロード撮影旅行(第2回)
2008年 グループ展「 シルクロードへ 14人の眼」新宿ニコンサロン
四人展「 4つのモノオモイ 」フォトエントランス日比谷
白岡順氏ワークショップ 受講
2011年 グループ展 「 8 ∞ 10 」 大阪ブルームギャラリー

「朝」
10月の早朝、ホテルの一室からその時間は始まった。
感動より慌ただしさばかりが前のめりに流れる。
限られた時間のなか、スタートラインに向かって準備が進む。
握った手に強い意志と息遣いが聞こえて来そうだ。
その朝、街の片隅で、旅立ちの瞬間を私は記憶に留めた。
空青くこころ躍る、秋の日に。

■湯浅咲枝
1952年 長野県生れ  小平市在住
写真スクールで学び、本格的に一眼レフで写真を撮り始めて6年
モノクロフィルムで撮り始めて3年、最近は専らモノクロで撮っている
グループ展参加
現在、各地の路地を中心に作品作りに取り組んでいる。

「小巷 シャオシャン ~ 台湾の街から」
小巷 シャオシャン というのは、狭い路地をいう。
路地には、ずっと変わらず人々が続けている生活がある。
朝のひかり、強いあめ、吹き荒らすかぜ、流れるあせ、
喜怒哀楽の痕跡を残しそこにある。
入り混じって漂うものは、心の奥からいろいろな思いを呼び起こす。
そこは、自分を見つめなおす場所でもある。

■由井和正
大阪生れ  大学進学以後東京在住
1970年 独学でモノクロ写真を始めるが、75年頃休止
1997年 機械金属メーカー退職、風景写真を撮り始める。
1999年 同人会「三修会」に入会 定例作品展出展
2004年 TPOフオトスクール 9期・10期 受講
2007年 「シルクロードへ」展参加 銀座スペース5
2010年 「シルクロードへ 2008」展参加 シリウス・ギャラリー、カロタイプ銀塩写真基礎講座 受講

「Tokyo 2010-11」
永く勤務していたオフィスが銀座にあったので、
新橋から丸の内にかけては仕事でも遊びでもよく歩いた。
その自分の東京をカメラを持って歩く。
この界隈も街と人が時の流れとともに 少しずつ、或いは
時には突如に変貌してゆくので、歩けば新しい情景に出会う。
現実の情景と自己の心象が意識の中で融合したとき、
ある種の情感を覚えてシャッターを切る。
ここに展示するのは、そのように撮り歩いたうちの7枚である。

全文提供: アップフィールドギャラリー


会期: 2011年7月8日(金)-2011年7月24日(日)
会場: アップフィールドギャラリー
オープニング・パーティー: 2011年7月8日(金)18:00~

最終更新 2011年 7月 08日
 

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