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和田賢一・朴宗夏 二人展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 11日

和田 賢一《ATOM 04-35 V.I.P.P.》2004年 | 綿布、パネル、アクリル | 273×180.3cm | 画像提供:マキイマサルファインアーツ | Copyright© Kenichi Wada

原爆の巨大なエネルギーとその閃光を、絵画で表現しようとしていた和田賢一。短いブラッシュストロークの連なりの、一つ一つの小さな筆跡の中に、宇宙の根源を見出そうとする朴宗夏。

企画されながらも、2008年の和田の急逝で宙に浮いてしまった和田と朴の二人展、いま時を越えて開催します。

和田 賢一Kenichi WADA
2008年に急逝した和田賢一。被爆者を母親に持つ和田は、2000年より一貫してATOMをテーマに作品を制作してきた。すさまじい破壊力と殺傷力を持つ原爆。しかしその閃光は、この世のものとは思えぬほど鮮やかで美しいものだったという。和田賢一は、その光を画面に現そうとした。今、我々は、原爆は過去のものではない、ということを思い知らされている。それは、美しい閃光も、きのこ雲も持たない。

1980 東京芸術大学美術学部芸術学科 卒業

個展
2005 和田賢一展 川越画廊 (埼玉)
2006 和田賢一展「ATOMIC ANGEL」 SAN-AI GALLERY (東京)
2009 和田賢一展 府中市美術館市民ギャラリー(東京)

グループ展
2005 平成16年度文化庁買上優秀美術作品披露展  日本芸術院会館(東京)
2006 ART TODAY 2006 セゾン現代美術館 (長野)
2007 ヘイリ・アジアプロジェクト2 日本現代芸術祭  ヘイリ芸術村(パジュ市 韓国)
2008 常設展第一期「現代美術に注目!」 川越市立美術館(埼玉)
2010 元木みゆき + 和田賢一 展  深川Labo (東京)
和田賢一・伊藤眞理 二人展  アートギャラリーこはく(埼玉)

朴 宗夏 パック・ジョンハ Jongha PARK

白い布を縫った糸の目のようなブラッシュ・ストロークの連なりは、一見すると美しく調和しているように見える。しかし近づいて縫い目の一つ一つを良く見ると、それぞれの縫い目の中には、異なった世界が展開していることに気づくだろう。水彩と油彩の要素が入り混じり、反発し、対立し、そして時には融合している。私は彼らの行動をコントロールすることはできず、ただ見守るしかない。

やがて彼らの動きの痕跡が、画面に残される。私はそれらの一つ一つの縫い目の中に、宇宙の原理を見つけたような気がして、感動を覚える。

経歴
1986 チュギ ユニバーシティフォーアーツ 絵画科卒業 (韓国)
1993 ウィンブルドン スクールオブアーツ 大学院修士課程修了 版画専攻  (イギリス)
2005 キャンバーウェル カレッジオブアーツ 大学院博士課程修了 版画専攻 (イギリス)

個展
2005 ハンモ アートギャラリー (北京 中国)
2007 クァンフーンギャラリー (ソウル 韓国)
2008 フェアフィールド アートセンター (イギリス)
2010 ウェルサイドギャラリー (上海 中国)

グループ展
2009 コリアンカルチュラルセンター (北京 中国)、KICアートセンター  (上海 中国)
2010 ウェルサイドギャラリー  (上海 中国)、コリアンカルチャーセンター (ロンドン イギリス)

全文提供: マキイマサルファインアーツ


会期: 2011年6月17日(金)-2011年6月28日(火)
会場: マキイマサルファインアーツ
オープニングパーティー: 2011年6月18日(土)17:00 - 19:00(18:00~ミニコンサートあり)

最終更新 2011年 6月 17日
 

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