| EN |

原田郁:IKU HARADA SOLO EXHIBITION 2011
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 10日

Copyright© Iku Harada | 画像提供:アルマスGALLERY

原田は絵画を制作するにあたり、まず自身がPC内に構築したインナースペースにダイブし、散歩をしたり、必要があれば家屋を増築したりしつつ、お気に入りの景色を見つけて現実世界に持ち帰ってきます。その景色をアクリル絵の具によって、忠実にキャンバスに定着させていくのですが、そこにはデジタル世界であるインナースペースには存在しなかった筆のタッチや家屋の外壁を思わせるざらついたテクスチャーが加えられていきます。

主に大きなサイズで展開されてきた原田の絵画は、現実世界に開いたインナースペースへの窓となり、ビビッドで暖かみのある無人の世界は観る者を誘い込みます。そこに漂う仄かな人の気配を追ううちに、戻れないところまで来てしまう、そうした底知れぬ誘惑は、デジタル/ウェブというヴァーチャル世界のもつ魅惑となぞらえることもできると思います。

去年は山形の真下慶治記念美術館での個展をはじめ、実に精力的に活動をしており勢いのある中での新作展になります。インナースペースがどのように変容し描き出されるのか、ぜひご高覧いただければ幸いです。

全文提供: アルマスGALLERY


会期: 2011年6月18日(土)-2011年7月2日(土)
会場: アルマスGALLERY
オープニングパーティー: 2011年6月18日(土)17:00~

最終更新 2011年 6月 18日
 

関連情報


| EN |