身近に存在する素材を使って、私たちを取り巻く〈もの〉や〈言葉〉に対する認識や観念を新鮮な視点で問い直す作品を制作している渡辺英司氏の個展。

「コメット（comet）」と題された今展では、平面・立体・インスタレーションなど多様な素材と手法による新作を展示。作品は様々な形態を持ちますが、全て思考の「経由」であると作家は語ります。

コメットは、彗星／ほうき星。彗星は、いろいろ「経由」して軌道を周遊しています。この「経由する」ことを、作家自身が様々な方法、素材、機会、偶然を経由して仕事していることと重ねています。

渡辺英司（わたなべ・えいじ）
1961年愛知県生まれ。
主な展覧会に2001年 「出会い」東京オペラシティアートギャラリー（東京）、2007 年 「笑い展：現代アートにみる「おかしみ」の事情」 森美術館（東京）、2007年 「サイクルとリサイクル 」展　愛知県美術館（名古屋）、2009年 「福武ハウス/越後妻有アートトリエンナーレ 2009」（十日町、新潟）、2010年 「あいちトリエンナーレ2010」（名古屋）など。

全文提供：　ケンジタキギャラリー

会期：　2011年6月3日（金）－2011年7月16日（土）
会場：　ケンジタキギャラリー東京