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日本人女性現代美術作家初、草間彌生さん世界トップ美術館で巡回個展
ニュース
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 6月 05日

制作風景 2011
© Yayoi Kusama Courtesy of Ota Fine Arts

草間彌生さんの初期から昨年制作された新作絵画までをカバーする、イギリス・ロンドンのテート・モダンが企画した大型の個展が、5月10日スペイン・王立ソフィア王妃芸術センターにてスタートした。本展はこの後、ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)、テート・モダン(イギリス・ロンドン)、ホイットニー美術館(アメリカ・ニューヨーク)と巡回、現代美術の最高峰美術館を巡回する個展としては、日本人で初めてとなる。

草間さんは1929年生まれ、現在82歳。海外からも広く知られる日本人女性アーティストの一人として、1950年代から国際的に活躍してきた。世界各国で個展が開かれるなどの認知度に加え、マーケットにおいても現存する女性作家の最高価格5億円(5,792,000ドル相当、クリスティーズNY、2007年。なお2011年5月時点では、現存女性作家第2位。総合第11位)を記録する。日本での正規代理ギャラリーはオオタファインアーツ。

今回開催される「草間彌生」展は、草間さんのデビュー当時の作品から近作まで、100余点で構成され、60年におよぶキャリアの集大成と言える貴重な展覧会となる。ドットの原点が見られるペインティングや代表的な無限の網と呼ばれる絵画シリーズ、水彩作品やドローイング、個性豊かなコラージュやアッサンブラージュ、 立体作品から大規模なインスタレーション、そしてニューヨーク時代に発表したパフォーマンスや映像作品まで、幅広い制作スタイルを知ることが出来る内容となっている。

最終更新 2011年 6月 03日
 

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