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宮澤男爵:消息 / comings and goings
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 01日

《ori no.32》2011年 | 48.5x37.5cm|pencil, watercolor on Japanese paper | 画像提供:東京画廊+BTAP|東京 | Copyright© Danshaku Miyazawa

宮澤男爵は2004 年に東京都が主催する公募展「トーキョー・ワンダーウォール公募2004」で入選 し、東京画廊+BTAP(東京)において、2008 年に古林希望との二人展、2010 年に個展を開催し、 数多くのアートフェアにおいても作品を発表しています。

本展では初期から最新作までの約50 点を展示し、宮澤作品の多彩な変化と展開を皆様にご高覧い ただきます。

展覧会のタイトルにもなっている「消息」という言葉は、中国の古代思想に由来し、「消」は陰気 が消えること、「息」は陽気が生じることをそれぞれ表します。陰気、吸う息が極まって絶えると きがそのまま、陽気、吐く息の生まれてくる契機となります。 宮澤男爵は、主に鉛筆を用いていくつもの細かい線や丸、水彩の色のにじみを利用して不定形な 人物を描きます。

描かれたイメージは画面上に定着せず、絶えず何かが動いているような印象を与えます。まさに それは存在としての消息を感じられ、現代の人々のうつろいやすい、不安な気分を象徴している 作品です。

作家コメント
不完全、不勉強、無理解、無自覚などからでしか生まれてこないような絶対的理 解と確信、行動しながら何もしていない事。作品から放たれる力と無力の混在、進 化と退化の同時進行。広がりのある閉じた世界で目は凝視するように何も見ていな い。砂粒は水に溶け出すように降り積もっていく。

宮澤男爵
1981 年 千葉県生まれ
2002 年 玄光社イラストレーション誌 第121 回ザ・チョイス 入選
第19 回ザ・チョイス大賞展 出品
2003 年 第67 回自由美術展 入選 佳作賞 受賞
地方巡回展 出品
2004 年 トーキョー・ワンダーウォール展 入選
第68 回自由美術展 入選 会員推挙
地方巡回展 出品
2005 年 ワンダーシード展 入選
玄光社イラストレーション誌 第143 回ザ・チョイス 入選
第69 回自由美術展 出品
2006 年 第23 回ザ・チョイス大賞展 出品
第70 回自由美術展 出品
2007 年 自由美術協会 退会
2008 年 宮澤男爵・古林希望二人展「消息/comings and goings」| 東京画廊+BTAP(東京)
2010 年 グループ展「Field of Now 2010」| 銀座洋協ホール
個展「宙吊り/ in mid air」| 東京画廊+BTAP(東京)
2011 年 個展「消息/comings and goings」| 東京画廊+BTAP(北京)

全文提供: 東京画廊+BTAP|東京


会期: 2011年6月11日(土)-2011年7月24日(日)
会場: 東京画廊+BTAP|東京
レセプション: 2011年6月11日(土)15:00 -

最終更新 2011年 6月 11日
 

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