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佐賀町アーカイブ
ギャラリー
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 5月 17日

撮影:新良太
Copyright© sagacho archives

    佐賀町エキジビット・スペースは、東京・江東区佐賀町にて1983年から2000年まで現在進行形のアートを発信した日本初のオルタナティブスペース。かつて廻米問屋市場として栄えた「食糧ビル」(1927[昭和2]年竣工)の空間を杉本貴志率いる「スーパー・ポテト」の手によりアーチ型窓が特徴的な天井高5メートルの空間としてリノベーションされた美術館でもギャラリーでもない「もうひとつの」アートスペースであった。この空間から森村泰昌、内藤礼、大竹伸朗、杉本博司、立花文穂など現在も第一線で活躍する多数のアーティストを輩出したことで伝説的なスペースとして知られている。
    バイリンガルで情報を発信し、海外からも視察者が多く訪れる場所でもあったが、バブル経済の破綻によりビルが売却され、その活動は惜しまれながらも2000年に幕を閉じる。

    2011年4月、東京・3331 Arts Chiyoda内に佐賀町エキジビット・スペースの17年間に渡る活動と資料、作品コレクションを検証し、展示し、語り、学ぶ、アーカイブをショーケース化する試みとして公開収蔵庫兼展示室「佐賀町アーカイブ」を開設。
    現在とは異なり、若手作家が発表する現代美術ギャラリーや現代美術展が少なかった時代の佐賀町エキジビット・スペースの活動を今に伝えながら、美術や時代、場の記憶、経験を現在のアートシーンに生かしていく活動に注目したい。


所在地: 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda B110
営業: 13:00 - 19:00 月~木曜休廊
ウェブサイト: http://www.sagacho.jp


最終更新 2018年 4月 13日
 

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