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狩野哲郎:Anonymous Corridors~あたらしい回廊
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 5月 07日

『それぞれの庭/Respective Garden』展示風景 |(2006年、山口、木町ハウス)、ミクストメディア、サイズ可変 | 撮影:狩野哲郎、Courtesy of the artist | 画像提供:ウェイティングルーム | Copyright © Tetsuro Kano

本展は、ミクストメディア・ドローイングシリーズ『新しい植物/New Plants』の新作群と、壁面の状態に呼応しながら制作するウォールドローイングシリーズ『Neotopia』、そしてテープや紐などの日用品を用いたインスタレーションの3つの要素で構成されます。また、本展に合わせて作家初のZine(ミニ画集)も発表・販売いたします。

作家・狩野哲郎について
狩野は、1980年宮城県仙台市生まれ、東京造形大学造形学部デザイン学科(環境デザイン/都市環境コース)卒業後、同大学院造形研究科(美術研究領域修士課程/絵画コース)を修了しました。多くのレジデンス・プログラム(現地滞在・制作プログラム)を通して、インスタレーション、ドローイング、写真などを使ったサイトスペシフィックな作品を制作してきました。近年では、SEOKSU ART PROJECT(韓国)や国際芸術センター青森(青森)など、国内外のレジデンス・プログラムに精力的に参加しています。

日用品をリミックスし、見えない自然界の関係性を表現
作品中に実際の動植物が登場する狩野の作品は、偶然性を孕みながら有機的に変化を続ける、その成長過程そのものが作品の一部となっています。代表的な作品として、植物の種子を展示空間に蒔き、その成長を見守る『発芽ー雑草/Weeds』(2004年~)や、網や紐、ホースなどの様々な日用品と植物で構成された空間に、鳥を放し飼いにするインスタレーション『それぞれの庭/Respective Garden』(2009年)、『自然の設計/Naturplan』(2010年)などがあります。人間の力ではコントロールできない他者(動植物)を作品中に含めることによって、全く違った立場の3者(動物・植物・作家)それぞれが反応する空間の機能や価値を探求し、自然の営みについて深い思考を巡らせることを作品テーマの1つとしています。

全文提供: ウェイティングルーム


会期: 2011年5月28日(土)-2011年7月9日(土)
会場: ウェイティングルーム
オープニングサロン: 2011年5月28日(土)18:00 - 21:00

最終更新 2011年 5月 28日
 

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