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山口典子:ツチタラシ
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 5月 07日

《ラビット》2010-2011年|クレイアニメーション 4min | 画像提供:MEM |Copyright © Noriko Yamaguchi

KEITAI GIRL、PEPPERMINT GIRLなどのシリーズで、ネット社会における人間のコミュニケーション感覚の変容や、独特な皮膚感覚に基づいた作品を写真、ビデオ、パフォーマンス等で展開してきた山口典子。今回はクレイアニメーションによるダブルチャンネルのビデオインスタレーションとドゥローイングを展示致します。

「ツチタラシ」とは土足と書き、映像作品の中に登場する人間を内部から浸食して行く無数の生物のことを指します。人間の体の記憶と感情、理性が体験とともにどう変化していくのか。本作には、快楽、嫉妬、希望、妄想、孤独、欲求、臆病という感情の嵐に翻弄される人々の愚かでありながら壮大な物語が込められてると、山口は言う。

「死んだ彼を思いながら女は土とセックスすることを求めた。
死臭の香りが漂う土。頬をつたう泥水は彼の唾液。
そのうち手がもげて、傷跡から土が溢れ出した。
痛みと快感が神経を埋め尽くす。
でもふとある時、女は気がついた。
これは全部頭の中のイメージだったと。
広がり続けたその泥水は頭の中に舞い戻っていった。」

全文提供: MEM


会期: 2011年5月7日(土)-2011年6月5日(日)
会場: MEM

最終更新 2011年 5月 07日
 

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