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竹川宣彰 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2008年 11月 03日

《セミの羽化と私》2008年 copy right(c) 2008 Nobuaki Takekawa and Ota Fine Arts

竹川は、東京芸術大学油画科を卒業し現在まで当ギャラリーでの個展のほか、フランス・リールでの「あきまへん」展や広島市現代美術館「ポートレート・セッション」展で作品を発表しています。  この度の展覧会では、家族や自らのポートレートと地上に出るまで7年を地中で過ごす蝉の生涯時間を掛け合わせた絵画《セミの羽化と私》シリーズに加えて、アサリ貝の殻の表面にある輪紋と呼ばれる年齢形質のパターンをモチーフにした絵画とインスタレーションを発表いたします。  竹川の関心事は蝉の年譜やアサリの殻のパターンに見られるような、時間が織りなす装飾性と、その時間の蓄積に見る風景のありようです。  それはとりも直さず、私たち、人の原初的な風景が自然の部分から立ち上がることを示唆しているようです。  展覧会場の床一面にアサリの年輪である輪紋を描き、時間を旅するメタフォアとしてヨットを設置します。蝉の絵と輪紋を模したモザイク画も併せて展示し、観者は悠久の記憶を旅することとなります。
※全文提供: オオタファインアーツ

最終更新 2008年 11月 22日
 

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