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法貴信也 展:京都オープニング・エキシビション
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2008年 10月 31日

法貴信也《無題》2008年、紙に墨液、190 x 133cm copy right(c) 2008 Nobuya Hoki and Taka Ishii Gallery

この度、タカ・イシイギャラリーは、京都にて新たなスペースをオープンする運びになりました。 オープニング・エキシビションとして、法貴信也展を開催致します。

法貴信也
1966年生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻終了後、京都を拠点に活動を続ける法貴信也は、2004年、森美術館にて開催の「六本木クロッシング;日本美術の新しい展望2004」に参加し、2006年には 「rapt! - 20 contemporary artists from Japan」(Monash University Museum of Art、メルボルン)、2007 年には「『森』としての絵画:『絵』のなかで考える」(岡崎市美術博物館、愛知)に参加するなど、一貫して線描によるすぐれた描写力の作品を発表し、内外で活躍の幅を広げています。 法貴独自の絵画表現には、二つの要素を使って “フリーハンド”によるドローイングを描く手法があります。それは、「点(ドット)」と「線」から成るものであり、この線は「2本画」というものによって読み直され、展開されています。この2本画によって、大画面が可能になり、色の持ち替えによる線の多色化もより複雑なものとなり、またレリーフの絵画という今までにない絵画の可能性を見いだしています。 「線によって区切られることで生まれた面は、自然と重さや前後関係や動きというものに違いが出ます。」つまり、法貴はドットや線の密度による遠近によって、平面において「単層を単層のまま多層化する」画期的な試みを続けているのです。 本展におきましては、アルミニウム板に描かれた大型の油彩作品3点と大型のドローイング作品2点を展示致します。下書きをせずに描き進められてゆく、自立する線描の躍動感と美しさを、新しい展示スペースにて是非ご高覧下さいませ。

タカ・イシイギャラリー京都
〒600-8325 京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通六条下ル)
※全文提供: タカ・イシイギャラリー

最終更新 2008年 11月 20日
 

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