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かんさいいすなう――人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 4月 11日

山本伸二《オーム貝のベンチ》
2010年 欅、オイル仕上げ
74.0×180.0×63.0㎝
(アサヒビール大山崎山荘美術館本館前にて撮影)
画像提供:アサヒビール大山崎山荘美術館

「かんさいいすなう ――人はすわって考える? 大山崎山荘にすわろう」は、地元・関西で活躍する現役の作家30名による約50脚の多様な椅子を展示し、それぞれの椅子に腰掛けて機能性や造形性を確かめながら、「今(なう)」の生活スタイルを考えていただく企画展です。

期間中には 「あの人の椅子」 コーナー ※1)にて、関西でご活躍中のタレントのおかけんた氏、大阪府知事の橋下徹氏、京都府知事の山田啓二氏が座っている椅子も展示されます。 ※1)このコーナーの椅子は、展示のみ。座ることはできません。

椅子は、“座る”という機能を持つ生活におけるひとつのツールとしてだけではなく、造形的や象徴的に幅広い可能性を秘めた題材として、工芸家やデザイナーの心を捉え続けています。チャールズ・イームズやマッキントッシュなどのデザイナーによる作品が注目されている一方で、日本でも今日の日本人の生活のスタイルや好みに合った椅子作りを目指す作家も増えています。  また、仏教伝来によって渡来した高僧の椅子や、安土桃山時代にイエズス会から贈られた織田信長の椅子、玉座、そして「社長の椅子」といった言葉にもイメージできるように、地位や権力を象徴するものでもあります。

アサヒビール大山崎山荘美術館では、京都で活躍した民藝を代表する木漆工芸家・黒田辰秋(1904-1982)の初期の椅子作品を所蔵しています。あわせて、大正から昭和初期にかけて建築された山荘内の作り付けの革張り椅子についても、大山崎山荘のシンボル的存在となりました。今回の企画展では、新旧様々な椅子に座っていただき、大山崎山荘美術館の新たな魅力をお伝えします。

出品作家
青木義雄、雨森一彦、宇納正幸、岡田光司、窪田謙二、小島雄四郎、斉藤望、坂田卓也、笹倉徹、建田良策、田中清貴、玉村嘉章、佃眞吾、都築秀行、徳永順男、戸田直美、中川勝之、林靖介、平松源、藤嵜一正、古家悦子、宮本貞治、村上浩次、村上有佳、村山明、安井悦子、安森弘昌、八十原誠、山極博史、山本伸二

※全文提供: アサヒビール大山崎山荘美術館


会期: 2011年6月17日(金)-2011年9月25日(日)
会場: アサヒビール大山崎山荘美術館

最終更新 2011年 6月 17日
 

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