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Group_Exhibition
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 11日

画像提供:木之庄企畫/Gallery156

中村亮一、佐藤修康、Melissa Steckbauer、Erik Filbanらのグループ展。

中村亮一
東京造形大学を中退し渡独。作家活動の他に、ベルリンの若手作家とオルタナティブスペースを運営し、展覧会やイベントの企画など幅広く活動。4年後帰国し、現在は東京を拠点に作家活動を行う。キャンバスに油彩、紙にドローイング。絵を描く事で、世の中の無関心だった物事や、受動的にただ認知している物事に取り掛かる。疑問や理解に到達するまでに思考のプロセスで得た混沌としたイメージを構成し、独特な世界観を表現している。

佐藤修康
東京造形大学 大学院 美術研究領域 修士。第22回ホルベインスカラシップ、2008 NYダイチプロジェクトでのグループ展に参加、2009 VOCA展、2010群馬青年ビエンナーレ入選など精力的な活動を続ける。

私の創作は例えるなら濃霧の中で佇んでいるようなものだ。それは霧が晴れ、その先に何か発見するといったものではなく、霧そのものが形を作りそれを描いているような感覚である。その霧中には自由であったり、ある種の怠惰・復讐、犯罪性が漂っている。それらを幽玄やアニミズムといった日本古来の根源的思想を表象し描いている。私は常にあらゆる変化を求める事によって、より作品に深みや皮膚を通して伝わるリアルさを与えられると考えている。

Melissa Steckbauer / メリッサ ステックバウアー
ベルリン・パリ・ニューヨークと幅広く活動するアメリカ人作家。キャンバスや紙に油彩やアクリルを用いて、社会的、文化的に形成される男女の差異、男らしさ、女らしさといった言葉で表現されるもので、生物上の雌雄を示すセックスと区別されるジェンダー、狭義の性行為だけでなく、生殖、快楽、恋愛、自己表現といった多様な領域にまたがっている性と欲望にかかわる人間のセクシャリィティについて表現している。

Erik Filban / エリック フィルバン
アメリカ人作家。確かな描写力を持つエリック フィルバンは、自称Court Painter(=宮廷画家)として、世界各国の大富豪や有名人から依頼され、彼らの自宅で壁画を制作する。宮廷画家として、さまざまなタイプの絵を描き分ける表現力と技術力を持つエリックの、作家としての作品は超写実的で、ニューヨークから日本へと活動拠点を移してから、日本のシンボルである富士山や日本の姿をモチーフとした作品を制作する。彼の誠実な写実で日本の風景を画布に定着させることを試みながら、日本の風土を理解し、さらには、それへの同化をも意図し、己の絵画世界の構築をくわだてているように思われる。

※全文提供: 木之庄企畫/Gallery156


会期: 2011年4月19日(火)-2011年4月30日(日)
会場: 木之庄企畫/Gallery156

最終更新 2011年 4月 19日
 

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