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eros/thanatos 生と死の幻想
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 3月 28日

宇野亜喜良 作品
画像提供:Bunkamuraギャラリー
Copyright© Akira Uno

死は人類の永遠のテーマと言えます。科学が発達し、仮想空間が浸透しても、私たちはこの死という現実から逃れることはできません。 元来、生と死は一対となって現れます。「thanatos‐タナトス」はギリシャ神話において「死」を神格化したものです。「eros‐エロス」とは「性愛」のことで、生への執着を意味します。エロスとタナトスは表裏一体の関係にあり、一方の究極の在り方がもう一方であるというパラドクスを内包します。つまり「生」への強い衝動は、同時に「死」への憧憬となるのです。

表現者にとって、エロスとタナトスという組み合わせは普遍的テーマでした。一番身近な現実として、またそこから離れる夢の世界として。「生」への執着、つまり性愛が「罪」であるならば、そこからの解放としての「死」は魅惑的な「赦し」となるでしょう。エロティシズムの果てに現れるタナトスの幻想は、狂気の内に生じる一瞬の静寂のように奇妙な美しさを放ちます。生と死という根源的なテーマが美へと昇華したとき、鑑賞者は罪悪感に苛まれながらも、これを覗かずにはいられないのです。

本展では、現代におけるエロスとタナトスのイメージを表出する作家たちを並列することで、その再考を試みたいと思います。隠された永遠のテーマ、生と死にスポットを当てた作品を展覧販売します。

出展予定作家
浅野勝美、亜由美、愛美、宇野亜喜良、大友ヨーコ、佳嶋、甲秀樹、清水真理、真条彩華、多賀新、建石修志、たま、恒松正敏、成田朱希、日乃ケンジュ、町野好昭、みかん、村澤美独、オーブリー・ビアズリー、ボナ・マンディアルグ、エルンスト・フックス、スワンベルグ、ピエール・クロソウスキー、ベルメール、ウニカ・チュルン、レオノール・フィニー 他

※全文提供: Bunkamuraギャラリー


会期: 2011年5月18日(水)-2011年5月30日(月)
会場: Bunkamuraギャラリー

最終更新 2011年 5月 18日
 

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