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平川祐樹:微かな予兆
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 3月 25日

画像提供:スタンディングパインキューブ
Copyright© Youki Hirakawa

映像と場所、空間の関係性をもとに作品制作を行う映像作家。サイトスペシフィックとノン・サイトスペシフィックを行き来しながら、現代における物語(ナラティブ)のあり方を提案している。

カナダの映像祭CINESONIKA 2010でのグランプリ受賞、あいちトリエンナーレ企画コンペへの出品、 Raster-Noton Japan Tour 2010への参加など、近年の活動が目覚ましい。

アーティストステートメント
私は現代における物語(ナラティブ)のあり方を、まったく別の方向性をもった2つのベクトルによって探っている。
一方は、積み重ねられる地層のように場所が持つ重層的な物語であり、地霊/Genius Lociをもとにその顕在化を図っている。それは、大地に横たわった物語である。
もう一方は、没場所化された都市の中で中空に漂う断片的な物語である。
非時間化・非空間化された物語の断片は、中心軸を失い微かな予兆としてのみ存在する。
それは、都市の中で宙づりになった物語である。大地に横たわった物語、都市の中で宙づりになった物語、これらは決して強く結ばれる事なく、私たちのまわりに存在している。
本展では、「都市の中で宙づりになった物語」をテーマにした映像作品で構成します。

平川祐樹
1983年 愛知県名古屋市生まれ、現愛知県在住
2008年 名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了

主な展覧会/上映
2006年 個展「鏡の中の鏡」(橦木館/愛知県名古屋市)
2007年 神戸ビエンナーレ「アート・イン・コンテナ」(メリケンパーク/兵庫県)
2009年 第12回文化庁メディア芸術祭(国立新美術館/東京都)、個展「乖離するイメージ」(Standing Pine-cube/愛知県)、白昼夢(愛知県美術館ギャラリー/愛知県)、Electrofringe 09(Newcastle/オーストラリア)
2010年 浮森(Standing Pine-cube/愛知県)、あいちトリエンナーレ企画コンペ「中川運河-忘れ去られた都市の風景-」(愛知芸術文化センター/愛知県)、CINESONIKA 2010(Simon Fraser University Surrey Theatre/カナダ)

主な受賞
2008年 第12回文化庁メディア芸術祭 アート部門審査委員会推薦作品 "Resight"
2010年 CINESONIKA 2010(カナダ) グランプリ受賞 "pulse"

※全文提供: スタンディングパインキューブ


会期: 2011年3月26日(土)-2011年4月24日(日)
会場: スタンディングパインキューブ
オープニングパーティー: 2011年3月26日(土)18:00 -

最終更新 2011年 3月 26日
 

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