展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2011年 3月 03日 |
作家コメント 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の冒頭、波飛沫が上がるマレコン通り場面が脳裏から離れなかった。崩れかかった建物、穴のあいた道路、なんとなく埃っぽいトーンの街並みが魅力的だった。 人はある年齢に達すると懐かしい風景に魅かれるらしい。夕刻、建物の前で夕涼みのためたむろしている人たちも実にフォトジェニックだ。お世辞にも豊かとは言えないが、皆幸せそうだ。今の日本人に一番欠けている大切なものを彼らは持っているのかもしれない。
野寺治孝(のでらはるたか) 1958年千葉県生まれ 主な写真集に「TOKYO BAY」「あの海の日」「すべての空の下で」「旅写」など。 主な写真展に「帰郷」「約束の夏」「Land’s end」「だからひとり海へ」 主な仕事に「松任谷由実コンサートパンフレット」「パラスパレスカタログ」「雑誌ミセス」「三菱地所丸の内カレンダー」など
被写体の雰囲気、周りに漂う空気感や自然光を活かした撮影を信条としています。かつて見たであろう懐かしい風景や、海辺の街が好きです。写真家ジョール・メイロウィッツ氏から影響を受けました。
※全文提供: アップフィールドギャラリー
会期: 2011年4月7日(木)-2011年4月17日(日) 会場: アップフィールドギャラリー
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最終更新 2011年 4月 07日 |