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金澤翔子:こころを奏でる筆
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 3月 02日

画像提供:Bunkamuraギャラリー
Copyright© Shouko Kanazawa

飛翔、書からアートへ―

今、書の世界で最も注目されている弱冠2 5 歳のアーティスト金澤翔子。生まれながらにしてダウン症の彼女は、母であり書家である金澤蘭鳳に師事し、5 歳から書を始めた。1 0 歳にして日本で一番なじみ深いお経である般若心経を書きあげ、1 4 歳からは4 年連続で日本学生書道文化連盟展に出品し、毎年賞を受賞。1 9 歳で雅号「小蘭」を取得した。

清浄無垢な心で、不安や世俗欲で溢れる世の中には決して染まらない彼女の作品は、力強い生命力でみなぎり、そこには理屈もなければ損得も欲望もない、人間を超越するかのような不思議な力がある。2 0 歳の成人を記念して開催された初の個展では、書家の柳田泰山にも師事し、書家として非常に高い評価を得て各メディアの脚光を浴びるようになった。翌年には鎌倉建長寺に額装「慈悲」を奉納するなど大きく飛躍。今年は京都の松花堂庭園美術館でも展示するなど、多方面で活躍する彼女から目が離せない。

本展は、これまで多くの人々に感動を与えてきた作品を中心とし、最近取り組み始めた図形の丸(円) を一筆で描く円相まで、もはやアートともいえる彼女の新しく創りあげた境地を展開する。会期中、大きな紙に文字を書くパフォーマンス、席上揮毫を行なうイベントも開催するのでこちらも見どころだ。ダイナミックで躍動感溢れる世界をぜひ堪能して頂きたい。

【開催予定イベント】4月17日(日) 15:00~ 席上揮毫
めったに見ることのできない席上揮毫を金澤翔子がギャラリー内で披露!卓越されたパフォーマンスで来場者を圧巻の渦へと引き込むでしょう。彼女がどのような筆を振るうのか、必見です!!
※当日10:00~Galleryにて整理券を配布します(先着100名)。

※全文提供: Bunkamuraギャラリー


会期: 2011年4月13日(水)-2011年4月24日(日)
会場: Bunkamuraギャラリー

最終更新 2011年 4月 13日
 

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