ギャラリーのお薦めする5人の作家のセレクション展。

参加作家は舘寿弥さん（和紙・アクリル・木パネル）、高島進さん（銀筆・ジェッソ・キャンバス）、田中恵美さん（和紙・水性木版・彩色）、佐藤孝子さん（版画用紙・シルクスクリーンインク）、内田有さん（硝子鋳造・ミクストメディア）の5人です。内田さん以外の作家は当ギャラリーで過去に個展、またはグループ展をされた方々です。

内田さんは今春、東京藝術大学院 美術研究科 工芸専攻 ガラス造形研究室を修了される新進の作家です。ここ2年ほどは、誰もが親しんだ事のあるアイスキャンディーをモチーフに制作をされています。放っておけばたちどころに溶けてしまうはずのアイスが、霜が付いたままや、食べかけの滴が垂れた状態のままでギャラリーの壁に掛けられています。それは精緻なガラス鋳造技術のなせる技なのですが、視覚的な面白さもさることながら味覚や触覚や温度の感覚も刺激されると同時に、そこにそのまま止まっているアイスを通して時間にまで思いを馳せる作品になっています。

展示作品総数は18点でギャラリー所蔵や個人蔵の作品もありますが、ほとんどが最近作、新作となっております。いずれの作品も大変魅力的で、高い造形力と技術、現代性を持った作品です。

※全文提供：　Gallery Face to Face

会期：　2011年2月25日（金）－2011年3月20日（日）
会場：　Gallery Face to Face