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みえないちから
編集部ノート
執筆: 田中 みずき   
公開日: 2011年 2月 16日

志水児王《クライゼンフラスコ》2007年|画像提供:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

映像作品や、装置のようなインスタレーション作品で占められた展示空間は、実験室のようだ。存在すら知らなかったものが観える面白さや、見えているつもりで観てこなかったものを目の当たりにする体験にわくわくさせられる。美術の知識が無い等と敬遠していると勿体無い。素材やモチーフは、スイッチやほこり、スプーンなど意外に身近なものであったりもするのだ。素朴に実験を楽しむように面白がるも良し、過去の作家の言説などと照らし合わせて「みる」ことを思考するも良し、出品作家たちが生み出した、固定観念を少しずらす装置のちからに乗ってみると、いつもと違う風に世界がみえてくる。

最終更新 2015年 11月 03日
 

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