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The Galaxy-パラノイア銀河
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 09日

小川直樹《スペースデブリ・クルセイダー》2010年
2010.(C)Naoki Ogawa/O Gallery eyes

“GALAXY”ということばは、宇宙科学のみならず、50年代に創刊されたアメリカのSF雑誌「GALAXY」や、日本では空前のSFブームに沸いた70年代、様々なメディアで頻繁に登場しました。ドラマ「スタートレック」に登場する宇宙船のクラス(ギャラクシー級)といった壮大なスケールを表す階級として、またゲームや乗り物の名称、情報ツールにも用いられる等、現在も欠かせないイマジナリーワードとなって膨らみ続けます。本展は決して広大無辺な宇宙空間やSFをテーマとした展覧会を意図するものではありません。

“GALAXY”ということばの響きから、懐かしさと軽快さ、無数のきらめきと妄想を可能にし、観る者の記憶や感覚を刺激してくれるような展覧会になればという願いから、このタイトルが付けられました。それぞれの作品と“GALAXY”ということばの印象を介して、どのような空間が繰り広げられるのか、その様相に迫ります。

小川直樹 Naoki Ogawa
1984年、島根県生まれ。2007年、成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラスを卒業。2008年、成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス研究生を修了。2010年、第25回ホルベインスカラシップ奨学生。2008年にOギャラリーeyes (大阪)にて初個展を開催(以降、同ギャラリーにて毎年個展を開催)。2005年、ART&CRITIC(成安造形大学内ギャラリー・アートサイト・滋賀)。2007年、PIECES(海岸通りギャラリーCASO・大阪)。2010年、シェル美術賞2010 (代官山ヒルサイドフォーラム・東京) に出品。

与那覇 大智 Taichi Yonaha
1967年、沖縄県生まれ。1990年、沖縄県立芸術大学美術工芸学部卒業。1993年、筑波大学大学院修士課程芸術研究科 修了。 1997年、第11回ホルベインスカラシップ奨学生。2005年から翌年まで文化庁新進芸術家海外留学研修生としてアメリカ・フィラデルフィアに滞在。 1996年、茨城県つくば美術館(茨城)にて初個展を開催。以降、Oギャラリー(東京)、ZA GALLERY(東京)、ギャラリー舫(東京)、Oギャラリーeyes(大阪)、ノイエス朝日(群馬)、不二画廊(大阪)、画廊沖縄(沖縄)、グスタフM(名古屋)、アートギャラリーつくば(つくば)等で個展を開催。主なグループ展として、1997「Projekt vystav C2 a Kurta Gebauera 」(Academy of Applied Arts・プラハ)、ケルン-東京現代美術交流1997「conneKTed」(ART icle・ケルン)。1998年、第3回アート公募で準大賞を受賞以降、99年に審査員賞、01年に奨励賞を受賞(モリスギャラリー、他・東京)、第37 回北陸中日美術展(石川県立美術館・石川)。1999年、第8回青木繁記念大賞公募展(石橋美術館・福岡、他)、第1回夢広場はるひ絵画展にて奨励賞を受賞(はるひ美術館・愛知)、第3回アート公募審査員選抜作家展(SOKOギャラリー・東京)。2000年、VOCA展2000(上野の森美術館・東京)。 2001年、NICAF 2001TOKYO(東京国際フォーラム・東京)。2005年、Bridge of Friendship Bangladesh-Japan Joint Art Exhibition-2005(ベンガルギャラリー、ナショナルミュージアム・ダッカ)。2006年、scope NEW YORK(636 Eleventh Avenue・ニューヨーク)、WAR!T(MBN STUDIOS・フィラデルフィア)。2008年、第27回損保ジャパン美術財団選抜奨励展(損保ジャパン東郷青児美術館)、沖縄プリズム 1872-2008(東京国立近代美術館)。2009年、BRIDGE 2009(AKKO ART GALLERY・バンコク)等、国内外の展覧会に多数出品。 沖縄県立美術館、沖縄県立芸術大学、柏市、佐喜眞美術館に作品が収蔵。

東邦フランチェスカ Toho Francesca
2009年に結成。メンバー等の情報は非公開とされていて、2010年に開催された「ENK DE KRAMERと東邦フランチェスカ」展(Oギャラリーeyes・大阪)では、戦争や歴史画等を対象とした写真や図版を下敷きにしたドローイング作品を発表。様々な歴史や政治的背景を画面上で扱いながらも、それらを抑え込むように上から描画を施し、情報の真意を実体として捉えることが出来ない不安や不信感を感覚的に描き重ねた作品を制作。同年に開催された「未来は僕らの手の中」展に出品された作品は、胎児の写真を用いて、命の営みとそれを取り囲む痛みや希望が混在する世界をイメージして描いた作品を出品。本展では、幼少期に憧れを抱いたものや、これまで興味をしめしたものを対象に、私的に構成された作品を発表する。

※全文提供: Oギャラリーeyes


会期: 2011年2月7日(月)-2011年2月19日(土)
会場: Oギャラリーeyes

最終更新 2011年 2月 07日
 

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