| EN |

三宅光春:意思(天と地と)
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 1月 24日

画像提供:ギャラリーKINGYO

星は石である。星は意思である。星は命を育む石であり意思を持つ。地球も私たち生命も無限に広がる宇宙と言う時空の中を漂う小さな石ころなのだと。

4500πの円形盤の上に小石が渦を巻いて浮かびます。小石たちの浮かぶ様は宇宙に散りばめれた無数の星であり、銀河を形成すると共に、空虚な無常観をも表現します。人々はその中を生から死へ、そして生へと巡る道に沿って歩きます。石道は床がしなることで揺ら揺らと動き、あるものはかすかに触れ合いコトボコと囁くように音を立てます。じっと見ていると何らかの意思を持って、何かを成し遂げんがために動いているのではないかと思えてきます。そこに、無(空)から生じる生き物としての魂の存在を感じ取ることができます。

作品中央はぽっかりと開いた空間が広がっており、体全体で作品を感じることができます。全体的にモノトーンが基調となって無重力的な無の世界、または死後の世界を際立たせます。その様な空虚な世界から微妙な音のすれ違いや、揺れから生の芽生えといった意思を感じることができます。

作品コンセプト
主に水、音、光などを用いたインスタレーション作品を手掛けています。
一人旅の経験や自身の制作過程の中から、自然の偉大さ、生命の尊さ、創造の源を思い知り、それらを視覚的、聴覚的、触覚的に表現していきたいと考えております。五感を触発させる私の作品は、人間が元々持っている原初的な感覚を呼び起こし、新しい驚きをもたらせます。

線をひく、音がする
綿状にからまった繊維は一本の糸となる
湿り気を含んだ糸は言葉となり、交わすことで平面を作る
折り曲げ縫い合わすことで空間を生み出し、動きをともなって時間を移動する
すべては破壊と再生を繰り返す
土に還り、宇宙のひとつとなる

三宅光春
1964 岡山県倉敷市 生まれ
1989 多摩美術大学美術学部染織専攻卒業
2010.10-11 「現在進行形」/ゆう桜ヶ丘・原峰公園 聖蹟桜ヶ丘
9 「CONTEMPORARY ART FROM JAPAN」/Sodertalje Konsthall(Sueden)
1 「2010 Jara Island Baggat Art Exhibition」/Korae
2009.11 「家とブランコと」/武蔵野市立千川小学校 個展とワークショップ
10-11 「ニュータウンピクニック-遺跡をめぐるアート 展」/大塚遺跡公園・竪穴式住居内
8 「中之条ビエンナーレ2009」/群馬県中之条伊参スタジオ
8 「マンディ・サマサマ09 ジャワ震災から3年、アートで大混浴!?(パフォーマンスと展示)/神戸三宮ポートターミナルCAP CLUB Q2
2 「水神鏡水」個展/ギャラリーKINGYO
2008.1 「Jogja Biennale IX-2007・Neo Nation」/Indonesia
2006.6 「Japan meets Linnaeus」/Botanical Garden of Uppsala(Sueden)
2001.11 「Water Scape(Resonance)」個展/アートフォーラム谷中
1993.10 「現代美術6人展」/笠間稲荷
他多数

※全文提供: ギャラリーKINGYO


会期: 2011年2月17日(木)-2011年2月27日(日)
会場: ギャラリーKINGYO

最終更新 2011年 2月 17日
 

関連情報


| EN |