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GITAI x KAGI type T
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 16日

画像提供:TOKIO OUT of PLACE

『全ての作品は場所から始まっている』
2010年10月奈良アートプロム(NAP2010)が開催され、その一会場で擬態美術協会 + 鍵豪 typeK というインスタレーションが施行された。

展示会場内を延々と、十字に交わる赤い閃光が一定の速度で回転し続けている。光は空間や肉体を侵犯するかのごとく、その凹凸をなぞり、超え、遠ざかる。GITAI(擬態美術協会)の作品は常に見る者に問いかけ、判断を委ねている。あたかもそれは「その場にいる事こそがアートだ」と言いたげだ。

一方、床に並べられたメタルボックス。そこから発せられる赤い光。そして無数の虫の音をサンプリングし変換した爆音がヘッドフォンから漏れ出る。KAGI(鍵豪)の作品は並列と連続の向こう側に見えてくる無個性の中の個性を抉り出す。「信じる前に感じる事。それが大事だ」と彼は言う。

手法も意図も異にする二つの事象が、一つの時空間に居合わせる事によって相乗効果が生まれる。しかしその効果は、それぞれが自身を客体化し妥協を排した状況でのみ最大値を示すはずだ。

このインスタレーションをTOKIO OUT of PLACEの空間で進化させる、それが今回のGITAI x KAGI typeTである。

今までは場所を求めて外にでてきたが、今回はホワイトキューブという、とてもられた空間。振り出しに連れ戻された気がしている

奈良という神話的トポスからトーキョーに場所を移し、二つの事象が再度ぶつかりあう。さて今回はどんな光を放ってくれるのか、乞うご期待。

擬態美術協会/GITAI ART UNION
1994年2月 擬態美術協会(ユニット)それ自体を作品と考え結成
2011 「フレーム!フレーム!」Gallery LE DECO 1~6 F (東京/SYプロジェクト)
2010
「GITAI+KAGI/2人展 TYPE:S」sample white room(奈良/奈良アートプロム)、「GITAI+KAGI/2人展 TYPE:K」ならまち格子の家(奈良/奈良アートプロム)、「Art Salad 2010」SoHo ART GALLERY(大阪)、個展:SoHo ART GALLERY(大阪)、「POSCART展」アーツ千代田3331地階B106(東京)
2009
「NAP公開会議vol.2+プレ展覧会」CASO(大阪/奈良アートプロム)、「うちにもって帰ろう! 映像アンデパンダン展」BANK ART(横浜)、個展:AD&A Gallery(大阪)、個展:マキイ マサル ファインアーツ(東京)、「プロフィール展」FLOAT(大阪)、「ART TRANSNATIONAL 2009」大阪府立現代美術センター「UNDUSTRIAL展」SoHo ART GALLERY(大阪)
2008
「アーティストサミット 哲学の間 ~ 時空」鰻谷sunsui(大阪)、「秋葉原TV全編&東京ラビットパラダイス スクリーニング展」KANDADA(東京)、個展:マキイ マサル ファインアーツ(東京)、「Gallery≠Galleryクロージング展」 Gallery≠Gallery(東京)

鍵豪/Takeshi Kagi
1977年生まれ 奈良県在住
大学卒業後、2000 - 2007年、ヨーロッパ、南米を旅する。2004年より美術家として活動を開始する。
個展
2008 「Porvenir」 Gallery Den 58(大阪)
グループ展
2006 「small and little」Gallery OUT of PLACE/奈良
2009 「NAP公開会議vol.2+プレ展覧会」CASO(大阪/奈良アートプロム)
2010 「GITAI+KAGI/2人展 TYPE:S」sample white room(奈良/奈良アートプロム)、「GITAI+KAGI/2人展 TYPE:K」ならまち格子の家(奈良/奈良アートプロム)

※全文提供: TOKIO OUT of PLACE


会期: 2011年1月13日(木)-2011年2月6日(日)
会場: TOKIO OUT of PLACE
レセプションパーティー: 2011年1月14日18:30~

最終更新 2011年 1月 13日
 

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