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菅かおる:水中トリップ
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 04日

画像提供:アカシックワークス|© Kaoru Kan

水をテーマに金箔を使って描かれた日本画を、夜間に和蝋燭の灯火を置いたギャラリー内でご鑑賞頂きます。今回の作品は、蝋燭の光で観るというコンセプトを込めて描かれました。

尚、「100万人のキャンドルナイト」のサイトからも展覧会の詳細をご覧いただけます。 http://www.candle-night.org/jp/

古来の幽玄な鑑賞空間で、燈に揺れる水の表情を是非ご堪能下さい。

『水中トリップ』展に寄せて
私は、水を主題に絵を制作しています。 水の表現に金箔を使用するにあたっていつも考えさせられることはその絵を鑑賞する時の光の状況です。 絵画の素材として、金箔は古代より使用されてきました。 日本で箔は、雲や空、空間としての象徴であったり、様々な言葉にできない「間」の表現として使用されてきたように思います。そして電気がなかった時代、薄暗い屋敷内で油や蝋燭の灯で観ていた絵画は、今とは全く違った表情をみせたであろうと想像できます。蛍光灯、白熱灯、または自然光、それぞれ光の状況によって箔の見え方は違い、他の絵画素材よりも光の影響を受けやすく、また、それこそが箔の魅力です。 今回展示する絵は蝋燭の灯りを前提として制作しました。蝋燭の灯りのもと、私の水の絵がどのような表情を見せるのかを観てみたい、という考えが事の始まりです。そしてそれならば、公開して皆様にも見て頂こうという試みになりました。
(作家のステイトメントより抜粋)

菅かおる
2000年 京都造形芸術大学美術科日本画コース卒業
2001年 第5回公募新生展 新生賞受賞
2004年 京都造形芸術大学 国際藝術研究センター研究員
他、個展・グループ展多数。千住博に師事。
菅かおるオフィシャルサイト: http://web.me.com/kaorukan/kan

※ 会期中、同ビル内5階A室の菅かおるのアトリエをオープンスタジオとして作品を展示しております。観覧をご希望の方はギャラリーアンテナにてお申し出ください。

※全文提供: アカシックワークス


会期: 2010年12月15日(水)-2010年12月26日(日)17~20時(会期中無休)

最終更新 2010年 12月 15日
 

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