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眼差しと好奇心vol.6
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 11月 21日

《海女 Lucky Dragon No.5》(部分)2010年 | パネルに天竺綿、アクリル絵具、日本画材|192×391cm | 画像提供:ミヅマ・アクション|Copyright © Nanami Ishihara

本展で6回目を数える「眼差しと好奇心」。ディレクター・三潴末雄がその眼で見つめ対峙してきた若い作家達への期待と好奇心から続いているグループ展は、その後活躍していく作家を数多く輩出してきました。そして「眼差し」と「好奇心」は私達鑑賞者と作家自身の心を映す言葉。次の階段を上ろうとする若い作家の心模様と対峙する三者の交差点となっています。

今回、vol.4に参加した石原七生、昨年にアクションで個展を行った加藤愛、台湾のSoka Art Centerのグループ展で好評を博した幸田千依、そしてミヅマでは初めてとなる大北奈央の四人が発表します。いずれも、互いに染まることのない独自の世界を追求しますが、観る者は共通に未成熟の、しかし不十分とは違う若々しい生気を感じることと思います。

石原七生
1982年、東京都生まれ。古今東西のイメージとメディウムを用いつつ、自身と自身の夢見る画面イメージとの接点を探る。
大北奈央…1984年、三重県生まれ。
顔の無い人。画面に漂う浮遊感。観る者の心にざわつきを与える静かな場景。
世間一般の内面に潜む世界を描くコンセプトの裏に見る作家自身の自己の表出。
加藤愛…1984年、東京都生まれ。
偏執的に繰り返し描かれる美少女のイメージとそこに付せられる文句が作るキッチュな世界。
幸田千依…1983年、東京都生まれ。

プールを舞台に、個々に繰り広げられる現実を見つめつつ、繋がっていないようで一つの波紋から展開されている人間社会の縮図を描く。独特のカラーを持っている4人。グループ展としての調和ではなく、それぞれの世界観を発見する機会としてご期待いただければ幸いです。

※全文提供: ミヅマ・アクション


会期: 2010年11月24日(水)-2010年12月25日(土)
オープニンレセプション: 2010年11月24日(水) 18:00-20:00

最終更新 2010年 11月 24日
 

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