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フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 11月 16日

ヨハネス・フェルメール 《地理学者》1669年
油彩・キャンヴァス|シュテーデル美術館所蔵

シュテーデル美術館は、ドイツ西部の都市フランクフルトに位置するドイツでも有数の美術館です。その名は、19世紀フランクフルトの商人であり、銀行家であった、ヨハン・フリードリヒ・シュテーデルの名に由来します。彼は自身のコレクションをもとに美術館を設立しました。

同館は、現在では10万点を超える作品を所蔵し、そのコレクションは、初期ルネサンスから現代美術まで、14世紀から21世紀にいたるまでの西洋美術の歴史を概観できるほど、幅広く質の高いものとなっています。なかでも、17世紀オランダ絵画とフランドル絵画のコレクションの質の高さは圧巻で、世界でも有数のコレクションのひとつとして数えられます。

本展は、シュテーデル美術館が改築工事を行うことに伴い、約200年前の開館以来、初めてその作品をまとめて貸し出す機会となります。中でも注目は、ヨハネス・フェルメール作《地理学者》。30数点と伝えられるフェルメールの真作の中でも、男性単身を描いた作品は《地理学者》《天文学者》の2点しかなく、そのうちの1点を展示いたします。

また、17世紀オランダ・フランドル絵画のコレクションからは、レンブラント、ルーベンス、フランス・ハルスなどの巨匠の作品をはじめ、歴史画、風俗画、静物画など幅広いジャンルの作品を展示し、大航海時代のヨーロッパ芸術の潮流をご覧いただきます。ヨーロッパ17世紀のダイナミズムを、会場でぜひご堪能ください。


会期: 2011年3月3日(木)-2011年5月22日(日)10:00 – 19:00(入館は18:30まで)開催期間中無休
会場: Bunkamuraザ・ミュージアム

最終更新 2011年 3月 03日
 

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