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西岡良太:Material Attribute
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 11月 14日

《Shock Wave Ⅱ》2010年|72.8×103.0cm|アクリル | 画像提供:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART | Copyright © Ryota Nishioka

西岡良太は1980年に生まれ、独学で制作を開始、数々のコンペディションに参加し、(第11回新生展 りそな銀行東京ミッドタウン支店賞受賞、第13回「2007公募:ふるさとの風景展」 奨励賞受賞、第13回「新生展」 青山芸術祭賞受賞、第5回世界絵画大賞展 協賛社賞受賞)今秋、愛媛県美術館で行われた「つながる/つなげる-愛媛ゆかりの芸術家たち」展では若いながら展示に参加致しました。

今展の展覧会名であるMaterial Attribute(マテリアル アトリビュート)とは、物質の属性という意味で、この世界に存在している物体は、質感・質量など個々を定義する属性を持っています。それらは環境の変化に伴って様々な反応を見せます。

例えば突風が吹いてきた時、人は周囲を見渡し、風に煽られる洗濯物や巻き上げられる木の葉の動き、水面の波紋などの視覚情報から風の規模や動きを推察しようとします。大気の振動・圧力・流動性は、肉眼で直接的に確認することは出来ません。しかしそういったものが目に見えずとも、その力の波及効果は静止した世界の様相をダイナミックに変化させ、世界が物理学的整合性と秩序によって支配されていることを我々に再認識させることで自然界に対する畏敬の念を抱かせるのです。

作品から作家の心情や歴史的背景、作家性などを分析する展覧会とは異なり、純粋に作品世界と向き合うことで、普段は忘れていてもこの世界に確かに存在する不可視な理(ことわり)を体感するような展示になる事と思います。

全文提供: FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART


会期: 2010年11月17日(水)-2010年12月4日(土)11:00 - 18:30|日・月・祝日休廊

最終更新 2010年 11月 17日
 

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