塩賀史子・福村真美・北川安希子・山本恵らによるグループ展。

この展覧会は、滋賀県を拠点として制作を行っている4人の平面作家のグループ展です。私たちは、「自然」や「風景」を主な題材に制作をしていますが、当然ながら表現しようとするものはそれぞれ異なり、その表現の方法も様々です。このたび互いの活動に対する信頼と関心から、この展覧会を企画しました。

『－うつろう－』　この展覧会タイトルは、4人の制作に共通するキーワードを模索した結果、探り当てた言葉です。

季節は日々変化し、昨日と同じように見える景色も今日には少しずつ変化しています。毎年同じ時期に咲く花も、去年と全く同じものはありません。今目にしているものは、次の瞬間には失われ、新しいものがまた生まれます。そんなうつろいゆく世界に対する様々な思いが、4人に共通する制作動機なのではないかと思います。そしてそこから生まれる作品は、激しく変化していくこの時代をともに生きる多くの人々に、何かを問いかけているようにも感じます。

4人の異なる世界が共鳴しあい新たなる地平を見出すこと、そしてこの展覧会に足を運んで下さった方々の心に響くことができれば幸いです。さらに皆様との交流によって、ひとりではたどり着くことのできなかった新たな世界への扉が開かれることを願っています。

※全文提供：　塩賀史子

会期：　2010年11月19日（金）－2010年11月28日（日）11:00 - 19:00｜水曜休廊
オープニングパーティー：　2010年11月20日（土）17:00～