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アイ・ウェイウェイ:Cube Light
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 11月 08日

《Cube Light》2008年
Glass crystal, lights and metal
H 414×L 400×W 400cm
Courtesy of Haus der Kunst
© Anna Flore

アイ・ウェイウェイは1957年北京生まれ。中国で現代アートの黎明期であった79 年に文革後初の前衛芸術のグループ、星星画会の結成に加わり活動をはじめます。81 年に渡米し、93年に帰国。現在、北京を拠点として、アーティスト、建築家、デザイナー、またアクティビストとして領域を横断する活動を展開しています。社会に対する 鋭い洞察を伴った、コンセプチュアルな作品は国際的に高い評価を得ています。

アイは2002年中国の広州で開催された「第一回広州トリエンナーレ」で初めてシャ ンデリアの作品を制作しました。エイゼンシュタインの映画「10月」の中でレーニンが演説をするシーンで、クレムリン宮殿の天井から吊り下げられた巨大なシャンデリア が揺れ動く様を見て、美術館の中に組み立てられた足場をそのままはずすことなく、西洋社会における富や権力の象徴としてのシャンデリアを発表しました。以来、各地で形を変えて制作しています。

この度、MISA SHIN GALLERY で展示する Cube Light は、シャンデリアシリーズで唯 一の立方体で、また最大の体積となる作品です。アイの作品にはソル・ルウィットやド ナルド・ジャッドなどミニマルアートに想起する立方体がしばしば登場します。今回、 ギャラリーの空間とフロアプランを見たアイは直ちにシャンデリア作品、Cube Light の展示を提案しました。かつて工場であった形跡を残す展示スペースは、Cube Light が光を放ちながら占拠し、この作品のために特別に用意された空間となります。

アイ・ウェイウェイ
1957年、北京生まれ。78年、前衛芸術グループ「星星画會」を共同設立。81年から93 年までニューヨークに在住。93年に帰国後、北京を拠点にアーティスト、キュレーター、建築 家、デザイナー、批評家、またアクティビストとしても活動する。主なグループ展に、第1回/ 第2回広州トリエンナーレ(02/05年)、ビエンナーレ・オブ・シドニー(06年)、ドクメン タ12(07年)など。ヘルツォーク&ド・ムーロンとの協働で北京オリンピックスタジアム(鳥の巣)も手がけ、第 11 回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展(08年)にも協働参加。個展『何 に因って?』森美術館(東京09年)、『So Sorry』ハウス・デル・クンスト(ミュンヘン)(0 9-10年)など。現在ロンドンのテイト・モダン、タービンホールにおいて大型コミッション作品を展示中。

※全文提供: MISA SHIN GALLERY


会期: 2010年11月19日(金)-2011年2月19日(土)
会場: MISA SHIN GALLERY
オープニングレセプション:  2010年11月19日(金)18:00 – 20:00

最終更新 2010年 11月 19日
 

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