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川島清:水量Ⅵ
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 27日

《水量-胴体容Ⅲ》(ディテール)
画像提供:ギャルリー東京ユマニテ

川島清1951年生まれ。'83年に東京芸術大学大学院美術研究科彫刻後期博士課程を満期退学。1986—'88年にAsian Cultural Council の助成を受けて渡米。P.S.1 プロジェクト(ニューヨーク)に参加。1993年に川島清「内層の視点— Observation」いわき市立美術館。「90年代の日本— 13人のアーティストたちの提言」(ローマ市立フォルクローレ美術館、デュッセルドルフ美術館)。

2000年「ART-TODAY 2000— 3つの回顧から」(セゾン現代美術館)に出品。精力的に創作活動を続け、個展を発表の中心としている。2006年いわき市立美術館での「彫刻なるもの— 川島清、土谷武、若林奮の作品から」、2007年熊本市現代美術館での「ATTITUDE 2007 人間の家 真に歓喜に値するもの」に出品。日本を代表する彫刻家の一人として活躍。

近年の川島の作品は、即物的な物質性を確保し、作品の根幹を成している物質の本源的な質の開示に至り、身体性を通して獲得された作品表面における質の強度と差異を通して、彫刻空間を創り上げている。その質は明らかに物質の始原に向かっている。川島は彫刻の限界性を自覚し、他の誰よりも緊密にその限界性について関わりを持っている。その内容は、円環をなしている終わりのない暗部に入りこんでいることを示しており、それが川島の作品にある種の神秘的なイメージを与えていると思われる。

今回の出品作は、近年発表している「水量-二胴体」「水量-胴体容」に続く作品となり、全長5mに及ぶ大作となる。

川島 清
1951 福島県生まれ
1983 東京芸術大学大学院美術研究科彫刻後期博士課程修了
1986-88 Asian Cultural Council 助成にて渡米
2007 タカシマヤ美術賞受賞

主な個展 2001年以降
2001 「Recollection 川島清」 セゾンアートプログラムギャラリー(東京)、「川島清展」 フジテレビギャラリー(東京)
2002 「蝉の沈黙」 川島清新作展 trans-gallery (東京)
2003 「川島清展 熔水-納屋をとほして」 ギャルリー東京ユマニテ (東京)
2004 「川島清展 Observation-・水量」 ギャルリー東京ユマニテ
2005 「川島清 新作素描・版画展 雨ふりだき」 ギャルリー東京ユマニテ、「川島清展 水量」 ギャルリー東京ユマニテ
2006 「川島清新作版画展 変化口」 ギャルリー東京ユマニテ、「川島清展 水量Ⅱ」 ギャルリー東京ユマニテ
2007 「川島清展 水量Ⅲ」 ギャルリー東京ユマニテ、「川島清 新作版画展 DOUBLE」 ギャルリー東京ユマニテ
2008 「川島清 新作ドローイング 淵2」 ギャルリー東京ユマニテ、「川島清展 水量Ⅳ」 ギャルリー東京ユマニテ
2009 「川島清 MIMIZU」 ギャルリー東京ユマニテ、「川島清 水量Ⅴ」 ギャルリー東京ユマニテ
2010 「川島清 蝕・シルバーホール」 ギャルリー東京ユマニテ

主なグループ展 2000年以降
2000 「ART TODAY 2000 Preview」 セゾンアートプログラムギャラリー(東京)、「ART TODAY 2000−3つの回顧から」 セゾン現代美術館(軽井沢)
2001 「思考の現場」 いわき市立美術館(福島)
2002 「モダニズムの至福のとき いわき市立美術館名品展」 宇都宮美術館(栃木)
2005 「全館コレクション展 雲の晴れ間のトッカータ」 宇都宮美術館(栃木)
2006 「彫刻なるもの-川島清、土谷武、若林奮の作品から」 いわき市立美術館(福島)
2007 「ATTITUDE 2007 人間の家 真に歓喜に値するもの」 熊本市現代美術館
2010 「収蔵品展035 紙の上の競宴」 東京オペラシティアートギャラリー

パブリックコレクション
板橋区立美術館 いわき市立美術館 宇都宮美術館 北九州市立美術館 熊本市現代美術館 斉藤記念川口現代美術館 セゾン現代美術 千葉市美術館 富山県立近代美術館 東京オペラシティアートギャラリー ロックフェラー財団New York

※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ


会期: 2010年11月1日(月)-2010年11月27日(土)|10:30-18:30|日祝休

最終更新 2010年 11月 01日
 

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