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李貞恩:Blooming
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 20日

《花が咲く》2010年|和紙、顔料、墨、胡粉|91x72.7cm
画像提供:Gallery Q|Copyright © LEE JUNGEUN

1970年 韓国ソウル市生まれ。1998年 東京芸術大学 大学院壁画専攻研究過程修了。李貞恩の壁画のような平面作品は<時-空-物-感>を物語る、色彩本来が発する鮮明な線と単純な形を通して未知の原風景を描く。「知覚が偶然だと信じる事は実は偶然のではなく、命名できない故、分析され難い生エネルギーの巨大な物語」と李は語る。本展は6回目の個展<Blooming>で見せる李貞恩の絵画は生命に潜められた意味とあらゆる現象と認識を洞窟壁画の絵文字のよう に表命す。

作家コメント
私は常々思う。
世の中に在る物事は蜘糸の様に、血管の様に不思議な仕組で絡んでいて、
偶々見る表に表れた出来事は真の本体を絶えず隠して姿を消し続けているのだろうと。
頭の中の思考というのを操って、眩しい色と妙な形を<感そのもの>と混じって探って見たら
何だか底の源世界に嵌められた自分を見た。
瞳の内側のどこかで浮き上がってきて、
見るたびに広がってゆく2次元の風景。
そこから現れるもう一つの異なる世界-真実と幻影。
私の作業は今 意味以前の脳のつぶやきみたいな 記号風景を画く事にたどり着いた。
元の意味のコドを 捨てて<感>で会える生命エネルギの力。
ある時、洞窟壁画の絵文字のように目の前に立っている自分の絵を見て<花がさく>と考えた。
花が咲いて、
花が咲いて、
また今花が咲く。

今回個展の題は<Blooming> だ。
徐々に繁殖して押し掛けていく美しき生命エネルギの巨大な物語 . . . . .

李貞恩(LEE JUNGEUN)
1970 韓国ソウル市生まれ
1993 弘益美術大学 絵画科絵画専攻卒業
1995 弘益美術大学 大学院絵画科絵画専攻修了
1998 東京芸術大学 大学院壁画専攻研究過程修了

個展
1995 Chungnam Art Gallery、ソウル
1998 ギャラリー山口、東京
2001 Dukwon Gallery、ソウル
2006 「Wonderland」ガナ・アート・スペース、ソウル
2009 「My beautiful garden」ギャラリーQ、東京
2010 「Blooming]ギャラリーQ、東京

グループ展
1994 「Korea Grand Art Fair」National Museum of Contemporary Art、ソウル、「Seoul Contemporary Art Fair」ソウル、「C517」 Insa Gallery、ソウル、「青年美研推薦作家展」Beksang Gallery、ソウル
1995 「Seoul Contemporary Art Fair」ソウル、「Korea Grand Art Fair」National Museum of Contemporary Art、ソウル、「中間地代―文化の修繕工」 Insa Gallery、ソウル
2003 「The color in April」Ulsan、「表層の体温 」Gallery verger、東京
2006 「New Flux in Paris 2006 」Mille Plateaux Gallery、パリ、「21C-Exhibition of Tomorrow」culture art hall、アンサン
2009 「The Heartwarming展」ギャラリーQ、東京
2010 「現代アートコレクション」松山三越、美術ギャラリー、愛媛

※全文提供: Gallery Q


会期: 2010年10月25日(月)-2010年10月30日(土)

最終更新 2010年 10月 25日
 

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