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猿田るみ:忘却の海(壱拾)~月の音に魅せられて~
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 02日

画像提供:COEXIST & OuchiGallery NY|Copyright © Rumi Saruta

作家コメント
ルナへ捧ぐ。

人には、自然という言語がある。
どの民族、どの国、どんな境界を超えても。
超自然、カオス、宇宙さえ言葉の内に内包されている。
ぼくは、この歳になり、その意味がなんとなく解ろうとしている。
当然、人の生きる時間は限られる。
だから、ぼくは、死ぬまで生きるのだ。
・・・恋をし、悩み、自然への無意識の回帰。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぼくの実体の無い不安など、
・・・自然の営みの中では些細な織物の一部でしかない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぼくの小さな幸とぼくのわずかな時を。
・・・・・・・たった数キロメートルの大気の中で死ぬまで生きるのだと。
だから、ぼくは、月の音には魅せらるのだ。
海が、月の音に命を紡ぎ踊り光り輝くように。
人が、光と闇の間で観るっていう行為も不思議だ。
人は、知っているもの以外をけっして観てはいない。
五感の中でも1番、理性に寄り添っていながら・・・・・・。
人は、生まれた時には、意味など持ち合わせて無いのに。
人は、個々の無数の意味を自ら創っていくものだと思のだと。
空と地の、一瞬の時の狭間の中ぼくはぼくの意味を創っていく。

作家略歴
長野県生まれ
1992 沖縄大学法経学部法学科中退
1995 東京綜合写真専門学校卒業(第2学科)
2000 日本大学文理学部哲学科卒業

※全文提供: COEXIST & OuchiGallery NY


会期: 2010年10月19日(火)-2010年10月31日(日)

最終更新 2010年 10月 19日
 

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