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風間サチコ:ドジョ戦記:水がヌルくて死にそうです。
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 23日

画像提供:無人島プロダクション|Copyright © Sachiko Kazama

無人島プロダクションとラムフロム・ザ・コンセプトストアの二カ所で同時開催される風間サチコの個展。

木版画の手法で日本の歴史を独自に検証する風間への注目は年々高まり、今春からはじまった読売新聞文化欄での「解題新書」への挿画連載、「今秋公開となったドキュメンタリー映画「ANPO」(リンダ・ホーグランド監督)へ出演するなど、その活躍のフィールドは展覧会開催・参加以外にも益々幅広いものとなっています。

ラムフロム・ザ・コンセプトストアで開催される「ドジョ戦記:水がヌルくて死にそうです」では、 風間が以前から家で飼っていた「ホトケドジョウ」を主人公にした、ヘルメットをかぶったドジョウ兵士「ドジョ兵」が主人公の4コマ版画(マンガ)「ドジョ戦記」の新シリーズを展開します。 新シリーズの「水がヌルくて死にそうです」は、1枚16コマで1話の構成となり、全12話(12枚)の原画を展示します。

メダカの少年兵はじめナマズの隊長コイやフナなど新しい淡水魚キャラクターたちも登場してストーリーを盛り上げます。

またこれらのキャラクターは全て、風間の目玉プロダクトとしてハンコとして商品化され、展覧会に併せて販売されます(風間自身もそのハンコを使ってマンガを作り上げています)。また、その他にもドジョ兵の手ぬぐいや風間作品がプリントされた最新Tシャツなど風間関連プロダクトがお披露目されます。どうぞお楽しみに。

シリアスな事象をユーモアでみせるという手法は変わらずですが、表現タイプがまったく違う2つの展覧会をご覧いただくことで、さらに風間の幅の広さ、奥行を感じていただけることと思います。 是非本展をご覧いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

風間サチコ 略歴
1972年 東京都生まれ
  東京都在住

主な個展
2009 「昭和残像伝」無人島プロダクション/東京
2007 「満鉄人VSプリズン・ス・ガモー」無人島プロダクション/東京
2005 「クリテリオム64:風間サチコ」水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城

主なグループ展
2010
 「VOCA展2001:現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館/東京
2009 「どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術」広島市現代美術館/広島
2008 「TARO賞の作家Ⅰ」川崎市岡本太郎美術館/神奈川、「東京ナンセンス」SCION Installation L.A/ロサンゼルス

主な受賞歴
2006年 第9回 岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞) 優秀賞

パブリック・コレクション
文化庁、国立国際美術館

※全文提供: 無人島プロダクション


会期: 2010年10月8日(金)-2010年11月23日(火・祝)

最終更新 2010年 10月 08日
 

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