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青木良太 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 9月 13日

画像提供:eN arts|Copyright © Ryota Aoki

土岐といえば美濃焼で知られる陶芸の里。青木良太はこの土岐で活動を続ける若き陶芸家です。その自由奔放な作風でこれまでの焼き物の常識を覆してきました。アトリエを訪問し印象深かったのが整理整頓された釉薬の調合部屋。青木は焼き物の表情を決定付ける釉薬の研究におびただしい時間と情熱を費やします。そして幾度にもわたる試行錯誤の末、自身が納得のいく釉薬の配分に到達できると言うのです。

赤金瓷、真珠瓷、深海瓷などの絶妙な釉薬のバリエーションを駆使した作品は異なる光や角度により様々な表情を見せてくれ、玉虫の美しさに通ずるオーラを放ちます。また、窯中の高温により釉薬が溶け出し高台が癒着する為 本来はタブー視されていた [ガラス質を含む釉薬を磁土に練り込む] という技法も二年の歳月を費やして解決方法を見いだし青木独特の質感を生み出すことに成功しました。

今回 eN artsではお茶碗をメインにお茶道具に関わる青木良太の作品群を一挙にご紹介すると共に、ギャラリー内のお茶室でも青木良太の作品を用いた室礼をご覧いただく予定です。また同時開催となる小山登美夫ギャラリー 京都では「王様」がキーワードとなる金色の釉薬を使用した作品などが展示されます。この秋 青木良太の多面的世界を、小山登美夫ギャラリー京都と eN arts、 京都市内 2つのギャラリーにて存分にお楽しみ下さい。

全文提供: eN arts


会期: 2010年9月24日(金)-2010年10月30日(土)

最終更新 2010年 9月 24日
 

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