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斎藤真一 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 08日

《アコーディオンを弾く少年》1962年|40.9×53cm(P10)|油彩、キャンバス
画像提供:乙画廊|Copyright © Shinichi Saito

没後15年を経た稀有な作家の乙画廊 初展覧会。

岡山出身の氏は中学時代、大原美術館に毎日曜日通い、西欧絵画の洗礼を受け、東京美術学校(現東京藝大)中に学徒出陣(1942年~)も果たし、卒業後は郷里で教鞭をとるも日展、光風会と入選、2年のパリ留学。そこでは尊敬するフジタとの親交を深める。帰国後、1965年から越後へ瞽女さんの取材を10年間行う。1971年には瞽女を描いた作品で第14回安井賞佳作賞。その後もイタリアやポルトガルへ頻繁に旅行へ向う中、1987年に氏の原作である「吉原炎上」が上映される。これは氏の母親の友が花魁だった事から著された。1994年逝去。

今展では瞽女さんや吉原の遊女を描いた事で有名な氏の初期の秀作を中心に展覧します。非現実的な情景の初期作品は非常に面白みがあり、何処かフジタや同郷の国吉康雄の影響も垣間見ることが出来ます。

時代に振り回されず、一途にひた向きに普遍なモチーフを追い求めて描いた瞽女さんの作品も含め20点程の出品となります。その他、絶版書籍、絶版ポスター、絵はがき、図録等も同時に販売致します。是非その世界をご堪能下さい。

※全文提供: 乙画廊


会期: 2010年10月1日(金)-2010年10月16日(土)

最終更新 2010年 10月 01日
 

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