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井上隆広:FIELDMAP
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 8月 19日

画像提供:GALLERY IND.|Copyright © Takahiro Inoue

本展覧会は2008年の“Shadow of Husk”以来2年ぶりとなる、弊ギャラリーでの井上隆広の個展となります。

これまでの井上作品にとっては、木工用ボンドなどの接着剤が一貫してその主な制作のメディウムでしたが、本展ではそういった素材を用いながらも、使用する意図、扱い方にはこれまでに見られなかった変化が見られ、新たな制作段階に入ったといえます。

本展“FIELDMAP”において、作者の“彫刻”が伝えようとする情報の「地 (ground)」と解読の対象となる「図(figure)」がどのようなものであるのかは、鑑賞者の一人一人が直接その作品を見て感じていただければと思います。

作家ステートメント本展覧会では“FIELDMAP”という言葉をキーワードとして、私自身が思い描く風景を制作します。
それは、樹脂を流し込んで停止した時計、黒いシリコンを塗り込めたフィギュア、熱で溶かしたパーツを繋ぎ合わせたプラモデル、飲み口同士を接着したコップ、などの作品群から展開されて行きます。
また、私にとって身近なモノとしてドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなどのRPG(ロールプレイイングゲーム)があります。その世界観は本作品に欠かせない要素となっています。

FIELDMAP=フィールドマップとはゲームの中の世界を表した地図のようなもので、展覧会に訪れた方達も作品を通じて物語を体験してほしいと思います。

作家略歴: 1979年京都府生まれ、2006年京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科卒業

※全文提供: GALLERY IND.


会期: 2010年9月30日(木)-2010年10月24日(日)

最終更新 2010年 9月 30日
 

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