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佐久間里美:○△□
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 8月 11日

画像提供:Port Gallery T|Copyright © Satomi Sakuma

東京を拠点に活動を展開する佐久間里美。外化するイメージに視線を重ねていると、果たして何がリアルで、そもそもリアルを問うことすら手放したい感覚に揺さぶられます。天地・遠近を超え、佐久間の目が強くグリップする光景は、写真を自由に解き放ちつつ、また逆に写真の力を提示してもきます。まるで知恵の輪のように、何度見ても(やっても)面白い。ご来廊お待ちしています。

仙厓(1750-1837 江戸時代の禅僧 )の禅画に謎の絵とされている「 ○ △ □ 」がある。この絵を巡って、宗教観とみる意見はもちろんのこと、ユニバース、コンビナート、中にはテクニック論など様々な解釈が試みられた。私がある研究家に頼んで調べて頂いたところ、田楽説が強いとのことである。

仙厓ならやりかねない。
どれが正解かわからないし、わからないままでいいだろう。
イメージは受け手によって作られるはずだから。
まずは認識の外にでてみる。
計り知れなさに向かって歩みだすことが必要なのではないかと思う。

(佐久間里美)

佐久間里美(Satomi Sakuma)
1978年東京生まれ。2000年日本大学芸術学部美術学科中退。2005年コニカミノルタフォトプレミオ入賞

個展
2005年「Pocket Within」コニカミノルタプラザギャラリー(東京)2007年「uncountable」gallery176(大阪)2008年「No Nature」表参道画廊MUSEEF(東京)

グループ展
2004年「Air Pocket」exhibit LIVE(東京)2007年「MESS」表参道画廊(東京)2008年「DOOR2009」Port Gallery T(大阪)2009年「depositors meeting 7」art&river bank(東京)

※全文提供: Port Gallery T


会期: 2010年8月9日(月)-2010年8月14日(土)

最終更新 2010年 8月 09日
 

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