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川鍋祥子:針箱
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 8月 06日

画像提供:アップフィールドギャラリー
Copyright © Sachiko Kawanabe

帰郷するたびに祖母の家を撮っていた。
その家に一人暮らしていた大叔母が入院し、誰も住むものがいなくなってからもなお吸い寄せられるように取り壊されるまで数年間を撮り続けた。日々の慌ただしい生活の中でふっと気持ちが緩む瞬間、その景色に気持ちを馳せる。そしてしばらくの間心の中でひんやりとした畳を歩き、置かれたままの針箱を眺め、また現実の生活に戻る。
歳月を経て降り積もったこれらの景色に支えられて
私は今生きられるのだと思っている。

川鍋祥子 (かわなべ さちこ) 略歴
長野県生れ
東京在住 一児の母
2000年  カメラメーカー勤務だった父の影響で写真を始める
2002年  6×6カラーネガでの作品を撮り始める
2006年  渡部さとるワークショップ2Bに参加

個展・グループ展
2005年「The Book Covers 」展 Punctum Photo+Graphix Tokyo
2007年 グループ展 6×6 sisters Vol.1 /NADAR335 (渋谷)
グループ展 il fotografo / LE DECO (渋谷)
2008年 グループ展 Vivitar 展 / LE DECO (渋谷)
2009年 グループ展 6×6 sisters vol.2 / LE DECO(渋谷)

※全文提供: アップフィールドギャラリー


会期: 2010年8月20日(金)-2010年8月29日(日)

最終更新 2010年 8月 20日
 

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