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石本藤雄:布と陶に咲く花
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 8月 06日

画像提供:三菱地所アルティアム
Copyright © Fujio Ishimoto

三菱地所アルティアムでは、フィンランドでテキスタイルと陶芸の作品を制作し続ける石本藤雄の九州初個展を開催いたします。

石本は、1974年から2006年までフィンランド・マリメッコ社のテキスタイルプリントデザイナーとして在籍、以来マリメッコ社において「lepo(休憩)」「taiga(草原)」など数多くのヒット作を発表してきました。フィンランドの広大な自然をテーマにしながらも、日本的な美意識を感じさせるテキスタイルデザインで独自のスタイルを確立。94年にはフィンランドで権威あるカイ・フランク賞を受賞するなど北欧を代表するデザイナーとして、国際的に評価され、フィンランドのテキスタイルアートの歴史に名を残しています。

テキスタイル同様、自然を見つめ鮮やかな色を追求する“花”の陶芸作品たち
その後石本が陶芸を始めたのは1989年。1年間、陶器メーカーのアラビア社に客員アーティストとして陶芸に携わった後、1991年に渡米も経験。

以来、現在に至るまでヘルシンキにあるアラビア社のアート部門にて作品を制作しており、陶芸の世界においても新たな新風を吹き込んでいます。 石本は、「布と土に共通して、クリエイションの興味の中心にいつも“色”を置いている。的確な色と、色の世界を見つけることは、私にとって非常に大切なことである」と語っています。フィンランドと日本、テキスタイルと陶器、ジャンルを越えた石本の鮮やかな自然の“色”の世界は大胆でありながら繊細さが同居しています。

本展では、「Uniflora」展(フィンランド・ヘルシンキ/デザインミュージアム/2008年夏開催)にて発表された陶芸の花の作品や新作を含む陶芸作品数十点に加え、これまでに手掛けたテキスタイルの作品約30点も展示します。

満開の花々や木漏れ日を感じさせる草原の情景のように、豊かで伸びやかな石本のテキスタイルと陶芸の世界。国境、表現ジャンルを軽やかに越えた、フィンランドと日本を繋ぐデザイナー石本藤雄の九州初個展に是非お越し下さい。

Fujio Ishimoto/石本藤雄
1941年愛媛県生まれ、東京芸術大学 グラフィック・デザイン専攻
1964-1970年 市田株式会社 宣伝課 広告デザインを手がける
1970-1974年 ヘルシンキのディセンバーにデザイナーとして在籍
1974−2006年 マリメッコ社 テキスタイルプリントデザイナーとして在籍

※全文提供: 三菱地所アルティアム


会期: 2010年8月28日(土)-2010年10月11日(日)

最終更新 2010年 8月 28日
 

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