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尾崎悦子
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 7月 02日

《ZEBRE(Ⅰ)》 油彩・キャンバス | 162.1×130.3cm | 画像提供:ギャルリー志門 | Copyright © Etuko Ozaki

尾崎悦子は、美術評論家の赤津侃企画の第3回「時代の眼」展(Vol.1~Vol.4)に選出され、同展Vol.1にて個展を開催する。

目眩を起こしそうな歪んだシマウマの文様は、現代社会に潜む病理を暗示しているかのようだ。

大学の卒論はシュルレアリスムという尾崎は、もともと「現実を超越した非現実」的世界に興味を抱いていたが、最近では、アラン・チューリングの反応拡散方程式を絵画に応用し始めた。

反応拡散によって心の乱れや片頭痛を科学的に解明しようという研究が進められているが、尾崎はその研究に惹かれ科学で分析できない人間の神秘を絵画という世界で解き明かそうとする。

蹄のないシマウマの背後に青い人の影が見える。それは現代人の幻影なのか。
尾崎の作品は、”芸術家は時代の子でなければならない”というボードレールの言葉を思い起こさせる。

※全文提供: ギャルリー志門

最終更新 2010年 7月 05日
 

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