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Selections vol.1
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 6月 23日

山口英紀《International Orange》紙本着色 41.0×24.3cm 2010年 | 画像提供:新生堂 | Copyright © Hidenori Yamaguchi

若手アーティストの新作、近作を集めた展覧会。今展覧会は、山口英紀の新作発表にあわせ、今後が期待される作家8名の作品もご覧いただきたく企画いたしました。

山本あきは2008年の「第12回 新生展」で新生賞を受賞。昨年個展を行い、それ以降、「韓国テグアートフェア・新生堂ブース」や、今年行われた「kawaii展」などにも参加いたしました。
オイルパステルやアクリル絵具を使い、優しい色彩でポップでファニーな作品を制作していますが、今回は初めて立体作品に挑戦しています。山本の絵の中に登場する動物とも人間ともとれないふしぎな生き物が、更なる臨場感を伴って現れてくるでしょう。

昨年の「第13回 新生展」において、ぬいぐるみを抱きかかえている少女を描いた油彩画作品「窓際」で新生賞と月刊美術賞の同時受賞を果たした浅村理江は、静かな時間が流れるなか、柔らかな光とどこか淋しげな表情の少女を描き、その深遠な風合いで多くの方々を魅了しました。今回はぬいぐるみだけを描いた小品1点を出品。モチーフの質感や光の描写が小さい画面のなかに丁寧に描かれています。今年の11月に個展を控え、そちらへの期待も高まります。

同じく昨年の新生展で惜しくも入賞はなりませんでしたが、その作品で当画廊スタッフ一同を魅了した鶴友那は、佐賀大学の卒業制作展で発表した 150号の大作を出品いたします。女性の表情や、その周りに滾々と流れ動く水や魚、そして瑞々しい植物。大きな構図の中にもしっかりと描かれた世界は、美しい楽園のようでもあり、また女性の表情からは妖しさも見えてきます。鶴は来年、山本あきと同じ会期での個展の開催を予定しています。

その他、山口英紀は、紙本彩色で東京タワーをモチーフに描いた作品とモノクロームの人物画2点を展示。

また今年の山口英紀の個展の際、中地下会場にて一緒に展示した林原章矩や、斬新なモチーフを木彫で絶妙に表現する須賀悠介、落ちる雫の波紋を水墨画で描写する藤城正晴、鶴とおなじく佐賀大学を昨年度卒業し、白日会への出品も果たしている本木ひかり、たくさんのキャラクターを画面いっぱいにペンで描く佐藤明日香の作品を紹介いたします。

参加アーティスト
山口英紀(水墨画)、藤城正晴(水墨画)、須賀悠介(木彫)、山本あき(パステル画、立体)、林原章矩(ミクストメディア)、本木ひかり(油画)、浅村理江(油画)、佐藤明日香(ペン画)、鶴友那(油画)

※全文提供: 新生堂

最終更新 2010年 6月 23日
 

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