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木藤純子個展
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2010年 6月 26日

梅雨空の京都。空も曇りがちだが、アートスペース虹のドアも曇っている。だが、曇るドアを開けると、中は光に満ちた空間が広がる。それは木藤純子の個展「白と黒」の作品である。

壁面には白い紙が5枚、床にはアクリル板が十字にクロスされた立体作品が展示されている。照明は一切用いられず、自然光で満たされた空間に白の紙、透明なアクリル板が光を照り返す。鑑賞者はその日の天候や光の具合、時の移ろいが作りだす現象によって、この空間で起こる「作品」を見ることになるだろう。時間があれば、ギャラリー内から見える「虹」の花々も眺めてほしい。

なお、閉廊時間は日暮れまで。この時期は夜がもっとも短い短夜の時期でもある。鑑賞は夕暮れから夜間をおすすめしたい。

最終更新 2015年 11月 02日
 

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