ふるしょうようこ:こころのなかみ |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 6月 15日 |
今回の展示会「ふるしょうようこ個展 こころのなかみ」は、NY を拠点として世界的に活躍するイラストレーター・ふるしょうようこ(Yoko Furusho)の、東京での2 度目の個展です。最初の個展は2007 年に開催され、それ以降はニューヨークおよびアメリカ全土で個展・グループ展に参加してきたため、ふるしょうの個展が東京および日本国内で開催されるのは今回実に3年振りとなります。 繊細なラインと優しい色調で描かれたファンタジックな世界には、人の弱さやそれゆえの強さが表現されています。描かれるキャラクターは、あどけない表情の中にも主張があり、こちらをしっかりと見つめているのが印象的です。また、縮小化された世界を登場人物が覗き込む構図や、小さな町の中に大きな人物が横たわっているシーンなどが、ふるしょう独特の世界観を表現しています。 また、人物以外に登場する様々な生物やキャラクターには、リズミカルなテクスチャーやデコレーションが施され、描かれる場面をよりいっそう瑞々しく演出しています。 ふるしょうの作品のもう1つの大きな特徴として、ファッションへの興味が色濃く現れている点が上げられます。登場人物の服装や髪型をはじめ、風景を演出する色彩やテクスチャーに、様々なテキスタイルを使用することによって、ふるしょう独自の賑やかでカラフルな世界を創り出しています。襟やスカート、タイツといったディテールまで細かく演出され、人物のみならず植物や動物までもが美しい衣装をまとったかのようなその場面には、私たちの心に暖かい灯をともすような優しさがあります。 NY では、Verge アートフェアーのプレス用の画像にふるしょうの作品が使用されるなど、ファンタジックで暖かいふるしょうの世界観は、ユニバーサルな共感を呼んでいます。世界を股にかけて活躍するふるしょうの個展が、東京で開催される機会はなかなかありません。 【ふるしょうようこ(Yoko Furusho)経歴】 ※全文提供: 12G. 会期: 2010年7月9日-2010年7月23日 |
最終更新 2010年 7月 09日 |